鮮やかな景色 | ナノ




あのあと少ししてからやって来た財前くんの
おかげでなんとか幸村くんから脱出できました。



ありゃ魔王だね!
顔はすごく可愛くて天使なのに中身はまーおう…あっ、なんか寒気した。



「 名前さん聞いとりますか?」


「あっ、ごめん…なに?光くん」



何事もなかったかのように始まったみんなの練習。
私もいつも通りシャカシャカとみんなが水分補給をするのにあわせて作ったりしたわけで。



まっ、まだ洗濯物は今日から始まったためまだない。



そんな練習途中の休憩時間なのか光くんがベンチに遊びに来てくれた。



「せやから、新曲できましたよ?」



少しふくれながら言う光くん。


「新曲できたの!?」


ずっと待ちに待っていたぜんざいPの新しい新曲。

すわっと短く返事をして
どこから出したかわからないがiPodをだす。


「歌いやすい感じにしてみたんやけど…」


アップテンポにも関わらずすごく優しい感じっていうのかな?

私が好きな曲調だ。

「やっぱり光くんは天才だよ。」


笑顔で言えばそっぽをむいて
んなことないっすわ。
なんてそっけなく返されて

私の顔はそんなに汚いかなんて思ったけど
耳が赤くなってる光くんをみてすぐそんな考えはなくなった。



「あっ、いつ合わせますか?」


「んー、iPod今日の練習中借りてていい?覚えるから夜合わせようよ。」


「りょうかいしました。」



そんな会話を交わしてすぐに先輩に呼ばれた見たいで光くんは練習に戻っていった