鮮やかな景色 | ナノ




財前side



「財前聞いとるんか自分は!」


名前さんと帰れば鬼のような形相の部長がまっとった。

正直怖くはない。

やって部長やし?



「おい、お前聞いてんのかアーン?」


部長はまだしもこいつや
なんやねんこの俺様野郎。
名前さんがマネージャーやからなんやねん。あの人は俺の嫁やっちゅー話や。


あっ、謙也先輩がうつってしもうた。



「なっ、お前なめてんのか?」



え、なんがなん?



「財前全部口にでてんで?」


「あー、そうっすか。」



適当に話を受け流す。
俺からしてみたらあの人以外興味ないしな。


「最後の忠告だ、あいつはうちのマネージャーだ勝手につれてくんじゃねえ。いいな?」


名前さんはどこいったんやろ…
立海の部長さんに連れてったみたいやけど…
あの人は苦手っすわ。




「跡部くんほんまうちのがすまんなぁ。」


「けっ。」



あっ、そう言えば名前さんに頼まれとった新曲できたんやった。
どこいったんやろ…
今日中に聞いてもらいたいんやけど。


それに今日は黙ってわくまでとってあるんや。


びっくりするんやろうなー



なんて考えながら必死ににやける顔を我慢する。




「財前もうしたらあかんで。」


いつの間にか跡部との話が終わったのか

また、俺に注意してくる


「っすわ」


短く返事を返しその場を離れた


財前 end