鮮やかな景色 | ナノ




もしかしたらぜんざいPに
会えるかもと言う期待に胸が有り得ない
ほど早く鳴る。


ぜんざいPで知ってる事なんて…

性別
部活でテニス部に入っていること
えっと…学生で私の一つ下ってこと


ぐらいかな?



…あれ?知ってる事かなり少ない気がする。



「名前来たぞ。」


『…』


コメント失っちまったよ。

だって…バスに…


合宿in跡部邸


って書いてるから…



あっ、人降りてきた。



案の定黄色…いや違うな…
辛子色?のユニフォームを着た彼らは
気のせいなのか疲れた顔をしていた。



ただひとりを覗いて。




「やぁ、跡部今日は世話になるよ。」

「ああ、気にするな」


「彼女は?」


「こいつは苗字名前、氷帝のマネージャーだ仕事しねぇアホドモとはちがう、安心しな。」


「そう…跡部が言うなら大丈夫かな?俺は立海大附属中学校テニス部部長、幸村精市だよ。」


一人だけ爽やかな笑顔で手を伸ばす
幸村くん。


幸村くん…君の部員さん達すごい顔になってますが?そこはあえてのスルーですか?


とりあえず私も手を握り返す。


『苗字名前です。』



「中に入ったら部屋割り表が張ってあるはずだ、それみて別れてくれ。」


「了解、それじゃあまた後でね苗字さん」


『あっ、はい』



幸村くん達は跡部の屋敷の中へきえていった。




次はちょっぴり恥ずかしい名前の
あの中学校。



この学校のファンの皆さん
こんな表現をしてすいません…





次のバスが来た。

うん予想通りだ。



合宿in跡部邸



もういいわ!




「跡部今日は世話になるぞ。」

「アーン?気にすんなよ俺とお前の中だろうが。」

「すまない…そちらは?」

「ああ、ウチのマネージャーだ。」

『苗字名前です。』


あれ…なんか少しだけど嫌な顔された?

「仕事もちゃんとするま問題ねえよ」


「…よろしく頼む。」


さっきまでの嫌そうな顔はいつの間にか
普通の顔…に…戻って…る?


うむ、わからん


『嫌だったら無理しなくていいよ?』

「…そんな顔にみえるか?」


『うん』

即答した私の横で声を殺して笑っている
跡部なんだよこら。

「元が無表情と言われるからな…すまない…」


『まじか、ごめん。』


「いや…気にするな、そう言えば自己紹介がまだだったな俺は青学テニス部部長、手塚国光だ。」


『手塚くんね、よろしく』


同学年だったのか←


「中に部屋割り表が張ってある、それみて動いてくれ。」


「ああ、すまないな跡部。」



そう言って青学のメンバーは
跡部邸にきえていった。








あの人に会うまで
後1ページ…じゃねえや
後数分。