鮮やかな景色 | ナノ




財前side





跡部さんがおらんなってから 名前さんといろいろな話をした。





「実はさ跡部とは昔から知り合いだったりするのよ。」




跡部さんと 名前さんが実は幼馴染みたいな存在だという事。

親同士が知り合いと言うこと。


昔からの喧嘩仲間だという事。



「跡部も私もあんまり余計な話は人にしないタイプだからさら、周りには付き合ってるのかなんて誤解されることもあったけどお互いに全否定だからね。」




ニヒヒと笑う 名前さんが
少し寂しそうに見えた。



どうしてそんなふうに見えたのだろうか
俺にもわからへんけど
ただ、そんなふうに見えたんや。




「 名前さん…今度一緒に生放送しましょうか。近いうちに。 」



「そうだね…しよっか。」



この人のことは
俺が思ってるより全くと言っていいほど
知らない。



それだからこそ
名前さんである もへへしか
知らないから本人である 名前さんのことが知りたいんや。




「俺に任せてください、思いっきり歌えるようなん作るんで。」




「ありがと光くん、君はイケメンだー。」



さすが私の旦那。



なんてあとに付け足すもんやから
不意な言葉に恥ずかしさがこみ上げてくる。



「 名前さんアホっすわ。 」



きっと赤くなっているであろう顔を
見られるのが嫌でふいっと顔をそらした。







end