鮮やかな景色 | ナノ




肝試しも終りどっと疲れが
身体にのしかかる

特になにかあったわけじゃな…いや、
バリバリあったわ。


仁王君大丈夫だったかな?



まあ、ほんとにお化けなんかいるわけもなく
普通に終わった肝試しに少しホッとする。



お化け信じてますが何か?



部屋に戻り一人でベッドに倒れこむ。



「疲れたなー、それにしても仁王君叫びすぎだろ私の耳がやられるかと思ったわ。」



でも、楽しかったのも事実で
他の学校の人と話せるいい機会となった。


菊丸くんにジャッカルくん大石くんに
生意気リョーマ。ほかにもいっぱい話せた。



とりあえずお風呂に入ろうとベッドから起き上がり準備を始める。



ブーブーブー



机の上においておいたケータイが振動する。


まさか…着○ア○的なパターン違うよね?
違うよね?…違うよね!?



恐る恐るケータイの画面を見れば光くんだった。




ホっとして内容を見てみる。





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to 名前さん
fromぜんざいP



今日はお疲れ様っすわ。

ほんまあの人なんやねんベタベタしすぎやろ
名前さんは俺のやっちゅーんに。


( ゚д゚)ハッ!
まあ、それは置いといてまた、新しい曲できたんで今度聴かせますわ。

それだけっす。
それではおやすみなさい。



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予想外の長さのメールに少し
嬉しく思う。

基本彼のメールはあまり長くはない。
って言ってもあれが精一杯いつも長がくかえしているのだと
言われたのを思い出す。




そんな光くんの言葉を思い出しながら 少しおかしくなる。


その後は睡魔に襲われ眠りについた。


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「 名前さん起きてください。 」


「もうちょい…後2時間…。」


「どんだけ寝るんや、ええかげん起きんのんやったらキスしますよ?」



「起きます。」



過激な光くんの言葉ですっかり目が覚めましたとさっ!!!!!

ん?光くん?
なんで君がここにいるんだい?
まさか…よっ夜ば…「ちゃいますよ。」




「心読んだ…!?」


「言葉に出とりましたしそれにもう朝ですよ?」



「あっ、ほんとだ。」




近くにある時計を確認すれば
もう9時を過ぎていた。


ん…?
9時?9時?って言ったよな?
私今9時って言ったよな!?




「コート整備ー!」



「今日は昼からやるんで平気っすわ。」


「あれ?そなの?」


「はい、やっぱり昨日の疲れがあるそうで。」




ふっ、みんなしょぼいな。
私なんか元気満タン…?


足を動かした時に少し痛みが走る。



「どないしたんすか?」


「いや、あしいたいなーって。」





とりあえず布団をめくり足を見る。


「っ!?どないしたんですかこの足!」


「い、いやー、わからんとです。」


「とりあえず絆創膏!」



少しジンジンする足を見れば
まるで裸足で歩いたかのように足は
土で汚れており所々出血したりしている。


いやー、びっくりだね!


「裸足で外あるいたんすか?」


「いや?風呂入って寝たよ。」


「じゃあなんで…」



光くんの言葉を遮るように
勢いよくドアが開く。


ノックの音もしないまま
開いたドアを見ると開けた本人なんて直ぐにわかる。



一応人の部屋なんだからノックぐらいしなさいよねー!

名前ちゃん激おこよー!?



「 名前率直に聞くぜ、昨日の肝試しが終わったあと位だ何してた。 」



「風呂入って寝たよ。」



「おまっ…頭も悪いと思ってたがついに目もいかれちまったのか?そんな泥だらけの足見せられて、風呂入って寝たって説得力ねえだろ。」




「あ?クソ部てめえ。」


「それに監視カメラにお前映ってたんだよ。」




しかも、俺達の荷物がおいてあるとこの方に向かう映像がな。



「え、しらないんだけど。」




「しらを切るのか?朝、俺と忍足で見に行ったんだそしたらラケットがおられてる奴もいればガットが切られちまってるやつもいたよ。」



「悪いけど何言われても知らないよ、実際なんで足が汚れてるのかもいまいちわかとらんたい。」


「なんで千歳口調なんだよ。」




「プリッ。」



「はぁ…とりあえず後でカメラの確認させてやる俺の部屋に来い、いいな。」


上からとかすごい腹立つんだけど
何様?何様なのよこいつ。

あっ、クソ部様だ。



「それ俺もおってええんすか?」



よこから光くんが跡部に聞く。


ごめ、軽く空気とかしてたわ。
うそ!嘘だから!
足にカットバン貼っててくれたの
私はわかってるからそんな顔で見ないで!



「好きにしろ。」



跡部の答えに意外だ。
なんて思いながら足をまじまじと見る。



「じゃあそれだけだ。」



そう言って樺くんと出て行く跡部を
見送りながらなんだかんだ心配してくれていたんだと机の上に置かれた
オ○ナ○ンを見る。