次の日珍しく早く起きた私は 真面目にコート整備に取り掛かる。 正直コート整備は慣れたものだ 氷帝のコートは広く多い。 その分たくさん時間がかかるわけで… って言っても跡部が 「コート整備をしながらストレッチしやがれ。」 なんてみんなに言って コート整備いつも手伝ってくれてる。 正直いつも悪いなー なんて思ってる事は言わないけども ちゃんと跡部がいいやつだって事ぐらいは知ってるつもりだ。 「ふふ…跡部がそんなことをね…」 声に振り向けばそこには とても 素敵な笑顔でこちらを見ている不二さんがいらっしゃいました。 え、彼なんか幸村くんに似てるよね? 幸村くんが魔王なら彼は魔女… 「やだなー、 名前たったら。 」 大変前にもあったよな 急な名前呼び。 やっぱり幸村くんと同じタイプ… 「やだなー、あいつと一緒にしないでよー。」 …………………… 「あっ、そう言えば今日の夜肝試しをしようと思うんだ。」 きっとこれを伝えに来たのだろう。 「跡部に頼まれてね、まさか僕に頼むなんて思わなかったよあいつごときがまさか僕にだよ?まあ、僕か幸村なら断れないだろうからだって頼まれたら答えるしかないだろ?」 にっこり笑顔とはこんな笑顔の事を言うのだろうと思った瞬間でした。 あれ?作文? 「とにかく、僕はちゃんと伝えたからね?」 「あっ、はい。」 私の返事を聞いてから 不二さんはコートから出て行った。 決してコート整備を手伝うことなく 居なくなって行った。 そんな背中に悪態をつきながらまた整備にもどる。 宍戸達が手伝ってくれたのは この事が起きたら10分と15秒後だった。 end |