鮮やかな景色 | ナノ




あれから部屋に戻れば自分でも気づかないうちに疲れていたのかベッドの上に倒れこめば
自然と押し寄せてくる睡魔。



そのまま寝てしまっていたらしい。


目が覚めれば四時を過ぎた所だった。



とりあえず服を着替えねばと布団から出る。


「ん…寒い…」



自分の声ではない声にゆっくり後ろを振り向けば魔王様がいらっしゃいました。




「なに…もう朝なの?早すぎない?」



待て待て自分。
もしかしたら私が部屋を間違えたのかと周りを見渡す。



あ、部屋間違えてないや。


「なんで、幸村くんがここにいるの!?」


よくあるマンガのキャラ並みに目が飛び出しかけだぞこら。



「やあ、おはよう 名前。」



「あっ、おはようございます。」


爽やかな笑顔で挨拶してくる幸村様。

いやいや!ちげーよ!
なんで幸村くんいるの!?
しかも、やっぱり名前呼びなんですね。



「しかたないなー、 名前がうるさいから教えてあげるよ。ブン太達がトランプ しようって言うから俺が直々にお前を誘いに来てやったのに部屋にいねーし。」


「なんかすいませんでした。」




「待ってても中々来ないからそのまま寝ちゃった☆」



そんなに明るく言われても…
しかも、途中キャラかわってたよね!?



「うるせーぞ?」



「ごめんなさい。」






朝から魔王