モノクロ・レッド | ナノ







「でね、田中くん。私は考えました………今度こそ赤司をぎゃふんぎゃふんと後悔させてやると!」

私はきりっとした表情で告げた。

「あ、うん。何回目の失敗になるのかな。」

田中くん酷い。
またか飽きないねみたいな表情で言った田中くん酷い。
しかし今回は今までとは違うのだ。

「今回は完璧だから大丈夫だよ。てか何回目の失敗とかやめてよ!」

「あー、うん。今回は何するつもり?練り消しでもとばすの?」

「ううん。練り消しとばすのはシカトされたから止めたのもうしない」

「実行済みかよ」

練り消しは忘れさられるべきなのだ。

「今度はねー…………練り消しを服の中に、いたっ!」

私の頭部に誰かの手が勢いよく乗ってきた。

「あ、赤司さん」

「君ってバカはまた懲りずに何かやらかすつもりか?」

頭に乗せた手をぐりぐりとしてくる赤司。

「赤司このやろー痛い!てかドアに仕掛けたたらいは!?」

「そんなに僕が古典的な悪戯にひっかかると思うか? 黒坂 」

「ひっかかるといいなーとは思っ…痛い痛い痛いぐいぐい頭おさえんな痛い!」

実行前に妨害された………だと?








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