モノクロ・レッド | ナノ







結局作戦は失敗し、赤司によって早退させられた私はなんだかムシャクシャするので学校の帰りに最寄りの甘味屋さんに寄ることにした。

甘いものを食べ赤司コノヤロウへの復讐の炎を収めるのだ。

そのあと食べたエネルギーを頭に集め自分の知識をフル活用して嫌がらせを考える。
うん、すばらしい。

「 黒坂?お前はまだ家に帰っていなかったのか」

甘味屋さんにまで赤司が現れた。


「赤司こそ何しにここへ」

「早退したはずのお前の姿が見えたからだ」

「くっ、寄り道するんじゃなかった…!」

家でゴロゴロしながらお菓子を貪るという選択肢もあったのだ。

「お前………」

悪態を吐く私を赤司はじっと見つめてくる。
謎の行動に私は戸惑う。

「な、何ですか」

「いつもの 黒坂だな 」

赤司はふんわりと笑って帰って行った。






 




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