掌に乗せられた生徒手帳を見る。
《超高校級のプリキュ…》
いやいやいやいや、違います違います。
ミス!とんでもないミスを犯している!
私フワキュア!!

まわりの雰囲気を察して心の中でツッコミをする。
どうやらこの様になっているのは私だけのようだ。

「絶望的だね!キミのだけ間違っちゃった」

白と黒の奇怪な熊が言った。
コノヤロウ。

気をとりなおして近くにいる人の顔を見る。
舞園さやかちゃんがいた。
《超高校級のアイドル》 だけあって超かわいい。
その隣には苗木誠くん。
たしか《超高校級の幸運》だったか。
それ、今の状況じゃ不運じゃない?

その他諸々濃いメンバーが揃っている中、一際脆そうに感じる二人だ。

「なにボヤっとしてるの!もう物語は始まってるんだよ!」

ワックワックドッキドッキ〜とはしゃぐモノクマに一同嫌悪の目を見せる。
一通りちゃかしたモノクマは煙のように消えた。
一体どうやって移動してるんだろう。

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