3 | ナノ
煙たい資料室の訳
したくねぇのにまたボコっちまった。小さい段差に腰かけて胸ポケットから取出したタバコに火を点ける。じりじりとこげて煙が昇るのを少しだけ見て口に含む。思い切り吸い込んで吐いたら少し気分がよくなった。
「飛鷹!!」
突然の大声に驚いて振り向くと腕を引っ張られ無理矢理部屋に連れ込まれた。どうやら不動、先生の資料室の裏口前だったらしい。めんどくせーな…怒られんの。
「ほら、ここで吸え」
「…は?」
タバコを咥えているせいで声がくぐもる。
「外だと見つかんだろ」
にやり、まさにそんな感じで笑う姿に教師がそんなんでいいのかと呆れる。突っ立っていると手が伸びてきて頬骨が親指で強く拭われて思わず目をつぶった。汚れてんぞ。そう言われてガキ扱いされたのが気に食わなくて睨む。流石蹴りのトビー、怖い怖いとやはりガキ扱いされた。ぽんと肩を叩かれる。
「嫌なことあったら溜めすぎんな。どんなに舎弟がいようとまだガキなんだ、きつい時は大人頼れ」
そう言って笑った顔に心臓がやけに煩いのはなんだっていうんだ。
あとがき
初の飛不?がパロって笑 私はこの二人の絡みがとてもとても大好きですいえーい。調子に乗って先生シリーズ?書いてますが連載も更新せねば!自己満すんません。
20110221
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