就+親でギャグ
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瀬戸内海に浮かぶどこかの島から、
「――――」
大勢の歌声が聴こえる。












「隣の鬼さんちょっと来ておくれ!」
「鬼は忙し行かれない!」




聴こえてきた歌は(歌詞は少し違うが)「花一匁」と言う子供が歌う遊び歌のようだった。
二組に分かれて手を繋ぎ、歩み合いメンバーのやりとりをする、あの遊びである。
子供たちが手を繋ぎ「あの子がほしい」と歌うのは可愛らしいが。
そこに展開されているのは少々異常な場面だった。




大きく響く歌声は成人した男の低い声。
手を繋いでいるのも大人の男たちで、一方は緑を基調とする戦装束、もう一方は海賊のようである。
戦装束の方、つまり毛利軍の中心にいる毛利元就も、海賊風の集団、つまり長宗我部軍の中心にいる長宗我部元親も部下の兵士たちと手を繋いでいるという中々見られない光景だ。




「富嶽持ち出しちょいと来ておくれ…」
歌も終盤、それまで部下に歌を任せ一度も口を開かなかった二人が口を開いた。
同時に兵士たちが口を閉じる。




「四国が欲しい」
「お前にゃやらねぇ」

「中国よこせ」
「貴様には不要」




二人は睨み合う。




「相談しよう」

「そう「するわけねぇだろ!!/するわけがないわ!!」」




「ゆけ!!捨て駒よ!!我が策を持ってすれば勝てぬ戦などありえぬ!!」
「行くぜ野郎共!!今日こそ毛利を打ち倒すぜ!!」




両軍激突。
瀬戸内は今日も平和である。










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…花一匁って地方地方で歌詞とか違うのでしたっけ?

っていうかオチてない気がする。
ギャグにしたい時ってこういう文体だめですかね。
誰か書き方教えてください。切に。






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