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■ 又兵衛集


※又兵衛短編集




@:豊臣軍の配下に愛され女



うちの豊臣はちょっとじゃない程に面倒臭い。



「お早うございます名前様!」

「お早うございます名前さん!」

『…あぁ、うん、お早う。朝から元気だね、君たち』

「いや名前さん見たら元気なんかもう半端無いほど出ますよぉ!もう俺の源です!」

「黙れ後藤ォォ!名前様気にしないでください!でも私もこの阿呆後藤と同じ意見です…名前様を見ると朝の憂鬱感がパッと覚めて「あっ名前さん朝膳行きます?俺もついて行きますよぉー!」黙れ後藤ォォォォ!私が喋っているだろうがァァァ!」

「うるせぇなぁクソ石田ァァ!手前の話なんてどうでもいいんだよォ!さっさと消えろォ!」

「何だと貴様ァァァ!」

「何だぁクソ木偶がぁああ!」



……これが日常です。




―――




A:ほのぼの黒田軍



ある日、後ろを又兵衛のように結んでた時の話。



「おい名前」

『ん?又兵衛どうしたの』

「なーに俺様みたいな髪型しちゃってくれてんの?真似してんのそれ?真似になってないよぉ、ねぇ?」

『え、あ…そうだね!今日又と同じ髪型だ私〜!無意識にやっちゃってた、あはは。ていうか、又兵衛!』

「あぁ?」

『お揃いだね!えへ!』

「お揃……あ、あぁ!?///」




今日も又兵衛は照れ屋です。



「ん?又兵衛と名前今日はお揃いか?」

「うるせえ阿呆官ンン!」

「え、何で!?小生何か悪いこと言った!?」




―――



A:ほのぼの黒田軍



甲斐へ又兵衛と一緒に行った。



「…というわけで、伊達政宗殿は某の"らいばる"なので!某より先に討たないで頂きたい!」

「はァ?そんなの無理無理!伊達は俺の獲物だからぁー」

「…(一回試しちゃおう)じゃあそこの女の子貰っていい?可愛いからさ」

「は?」

『…ん?私?』

「…は、え?この馬鹿のこと言ってんの?ねぇ?コイツが欲しいの?」

「え?うん」

「は、え…コイツが?え?お、おい名前ぇ。あの猿みてぇな忍がお前を欲しいってよ」

『え、え、』

「…名前が混乱しちまってんじゃねぇかぁ!…つ、つーか名前も俺の獲物だからぁ!テメェみたいなクソな木偶忍に渡すわけねぇだろうがぁあ!」

『えっ、又…?//』

「そう!俺様それが聞きたかった!よっ、ツンデレ!」

「うううううるせぇええ猿うううう!!テメェいつか殺すからなぁああ!」



この日も安定のツンデレです。




―――



A:ほのぼの黒田軍



次は、又兵衛と一緒に奥州へ行った。



「あぁ伊達だァ…!殺したい殺したい…ッどんな処刑法にしようかなぁあ」

『怖いよ又兵衛!あああ、とりあえず伊達さん逃げてください!殺されちゃいますよ!』

「Uh-han?俺が死ぬわけねぇだろ?馬鹿なこと言うなそこの可愛子ちゃんよ」

『えっ』

「あああああ!クソ伊達ェ!俺の名前口説いてんじゃねぇよォ!!テメェは押して潰して刺して砕いて粉々にしてバラバラの刑だぁ!!」

『怖ッ!』

「Haha!恐ろしいねェ。どうせなら本当に俺の軍に来いよ可愛子ちゃん。そこの変な奴よりは愛してやるぜ?」

『いや…私、又兵衛じゃないと駄目なので、結構です』

「え、」

「おぉ、はっきり言ったな。後藤よかったな」

「な…。…ふ、不意打ちで嬉しいこと言うんじゃねぇよぉアホ名前ぇぇぇ!」

『又兵衛顔真っ赤だよ』

「Appleみたいだ」

「黙れ阿呆共ぉおおおおおおおおお!!あぽうってなんだ伊達ぇええええ!!」



最近は皆で又兵衛をいじめてます。



―――



B:主人公が又兵衛の配下の主従ラブストーリー



『又兵衛様ぁー!』

「あぁ?何ですかぁ馬鹿。官兵衛さんなら居ねェですよぉ」

『いや官兵衛様じゃなくて又兵衛様に用があるんですよ』

「はぁ?何?早く言ってよ」

『えーとでは…ま、ままま又兵衛様!ここここ』

「…いや、落ち着けば?カラクリみたいで面白いけどさぁ」

『す、すいません!えっと…!こ、この文読んでください!』

「文ぃ?これ?」

『は、はいっ!で、では!』



馬鹿から文を貰った。

何か馬鹿みてぇに顔真っ赤にしてどっか行っちまったし。

不思議ながらにその場で文を開いて見ると、手が震えて書いたのか、少し文字が滲んでいたり汚かった。


書いてあった内容としては、



”君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな”



訳せば、”君が僕の事を想ってくれるなら、この命だって惜しくないと思ってた。でも、いざ君が想ってくれると少しでも永く、この幸せの中で生きたいと想うようになったんだ。”って感じだろうなァ。


そしてその下に、阿呆みてぇに大きな字で書いてあった文。



”私は、貴女のことが大好きです。”



これを見た瞬間、俺は立ったまま笑った。壁にもたれると笑いが堪えきれなくて、そのまま下にズルリと落ちる。そして、俺は目に涙を浮かべたまま呟いた。



「…っく、最後のは良いけどよぉ。…最初の詩、男のやつじゃねぇかぁ…!」



すると奥から、うるさいですよー!と、馬鹿の声が聞こえてきた。


あぁ、やばいんじゃねぇの、これ。馬鹿にノって、俺様が女の詩書いて渡さなきゃなぁ。




的なハッピイエンド。



―――



C:学パロ・又兵衛と仲よく!2-2うるさいね!ギャグストーリー!
※本編学園BASARAとはクラスが違います




今日も婆娑羅高校の2-2は馬鹿丸出しです。



「おい!吾輩の話を聞きたまえ諸君!」

『聞く気が何も湧きません先生!それに又兵衛君が寝てます!』

「あぁー…?うるせェよォ」

「又兵衛殿!大事な授業でござる寝てはダmZZZZZZZ」

「お前ェも寝てんじゃねェかよ!チッ…もう静かにしろ」

『あー!かすがそれ謙信さんの写真?かっこいーねぇ』

「だ、だろ!?誰も分かってくれないのだ…!」

「はっ、ハハハハ!バッカじゃねェのヘソ出し女ァ!あんな布巾被ったオカマ野郎なんて誰も好きになるわけねぇだろ!」

「黙れ根暗猫背タレ目男がァアアア!謙信様を侮辱するなァァァァ!それに私はヘソを出していないだろォォ!」

『落ち着いてかすが!ていうか何だこのクラス!』

「うるせぇなぁ。俺がお前みたいな木偶を見るとき大体がヘソ出してるんですって。なあ名前ぇ」

『あぁ…まぁ一理ある』

「何だと!? 名前、お前は私の見方だろ!?」

『いやなってない』

「ほォら名前も言ってんだろうがぁ!名前はなぁ、俺のなんですよぉ。だから見方とか何やらうるせぇ声で喚かないでくれます?淫乱女ァ!」

「あぁあああうざいィィィィ!!謙信様!こいつを私に殺す許可を!!」

『いやかすが何か三成みたい!』

「あぁ!?やんのかぁ淫乱女ァ!」

「…む!?何が起きているのでござるか!?」

『お前は話に入ってくんなァ!』

「諸君!吾輩を置いて盛り上がるんじゃなぁい!!」



一応公式学園BSR沿い。2-2組。主人公がツッコミの又兵衛中心のギャグストーリー。いやその他も出る。





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