■ 青と赤のエクスタシー ※パロ&途中
銀魂 三百四十三訓
※途中まで
銀時→石田
新八→大谷
神楽→毛利
リサイクルショップの店主→超曽我部
ブルー麗子→市
親「……んだ、これ」
リサイクルショップ&からくり技師をやっている長曾我部の所に"何か"を持って訪れた石田。その何かとは、壊れたVHS。買い取ってもらおうと、テープがかんだままのVHSを持ってきたのだ。ちなみにその中に入ってるビデオはドライモン。
石「見ればわかるだろう、VHSだ。買いとれ」
親「思いっきりテープかんでんだろーが」
石「ビデオテープとセットだ。お買い得だろう」
親「今時VHSなんて買うところも売るところもねえよ」
石「長曾我部察しろ。「ドライモン」って書いてあるが本当はコレ全然ドライモンじゃない。四次元ポケットから道具出すところか卑猥なポケットにジャイアンつっ込む話だ。このまま城に置いておけないだろう。だってジャイアンはみ出しているからな。リサイタルやってるからな」
長曾我部は石田の戯れ言に呆れて溜息を吐いた。一方、何もおかしいことは言ってはいないと思っている石田は周りのからくりを見ながら言う。
石「買ってくれないのなら交換でもいい。DVDとか」
親「わらしべ長者なら他でやれや。………あ、ブルーレイならあるけど」
石「…え?今貴様何といった」
親「だからブルーレイならそれと釣り合うモンがあるっつったんだ」
石「マッ……マジか!?ブルーレイといったらDVDより上の奴だろう?しずかちゃんの毛穴まで見える奴だろう!?」
親「おー、しずかちゃんの全然しずかじゃない所まで見える代物だ」
石「いいのか!?マジでいいのか」
親「ああ、いいぜ。ただし……こっちもジャイアンリサイタルやってるけどなァ」
青と赤のエクスタシー
大「三成、何だソレは」
石「ブッ…ブルーレイィィィィィ!!」
御札ばかり貼られているブルーレイを石田が持って帰ってきた。懸命にブルーレイの中に入っているDVDを抜き取ろうとする姿は哀れで、死んだような目で周りにいた大谷や毛利は石田を見た。
大「ブルーレイって何で、そんな高級な物が城にあるのだ?」
石「壊れたビデオと壊れたブルーレイわらしべ長者してきたァァァ」
大「いやそれゴミとゴミ交換してきただけであろ」
石「ゴミはゴミでもそこのバカ(毛利)が鼻かんだティッシュと私に付いた血を拭ったティッシュは同等か?」
大「それは最早ティッシュではない聖骸布だ!」
毛「おい我の聖骸布、喉に突っ込んで窒息させて欲しいのか」
大「でもそれどう見ても使えないであろ」
石「このディスクさえ抜ければ……半端に刺さったままビクともしないのだ」
毛「一体何のディスクなのだ」
石「知るか。前の持ち主が変な物無理やり突っ込んだろう」
大「押しても引いても動かぬが、回るなァ」
毛「何か書いてあるぞ」
未だ抜かれないDVDの題名欄にはこう書いてあった。
"呪いのブルーレイ"。
「「「呪いのブルーレイ?」」」
石「何だこれは」
大「さてな。呪いのビデオなら聞いたことあるが……見たら死ぬ奴」
毛「我も知っておる。テレビからオバケが飛びててきて呪い殺される奴」
石「オバケ!?」
大「だが呪いのブルーレイは初耳さなァ」
毛「まァビデオももう古いからな。オバケも近代化しないとやっていけないであろうこの時代」
石「……じょ、冗談じゃない!!誰がより高画質になったオバケなんか見たいのだ!あの乳首ィちょっと返品してくる!」
大「あ、三成コード外し忘れてる」
ガンッ ガシャァァァァァ!!
ウィーン
石田が何とも盛大に足を滑らせたことによって、DVDが挿入されてしまった。その光景に石田は絶叫する。
石「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!挿入してしまったァァァァ!!」
毛「良かったな。じゃあついでに視聴してみるか」
石「何悠長な事抜かしているんだァァ!残滅されたいのか貴様は!」
毛「だが断る」
大「ただのイタズラであろ。呪いのビデオでもフィクションな訳だからなァ」
石「いいからテレビを消せェェ!!」
大「あ〜ァ………じゃあ三成はあっち向いておれ。音量小さくするから」
大谷はリモコンをポチポチ押すが、見事にそれは反応しない。
大「……アレ。リモコンが言うこときかぬ」
石「何!?」
すると、テレビにノイズが走り、勝手に始まろうとする。
石「オイちょっと待てェェ!コレって……」
毛「あ、何か映ったぞ」
ザザザ
石「!!!オイちょっコレ!井戸映ってる!完全にアレだ!!あの人の住処だろう!!」
ザザ… ザザザザ
石「ちょ、ヤバイぞこれ……。…!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!何か出てきたァァァァァ!!」
井戸から黒い手が出てきて、再び石田は絶叫する。
石「マジで出てきたァァァ!!マジでシャレになってないぞォォ!!」
毛「マ…マズイぞ。このままじゃテレビから飛び出してきて呪い殺されるぞ!」
石「形部ゥウウウ!!金吾専用のナベのフタをもってこい!ふさげ!!此方来れないようにしろ!!」
大「そういう問題ではない」
井戸から手が出ると同時に、黒い女も現れ、此方に段々近付いてくる。
毛「石田。ドンドンこっちに近づいてくるぞ」
石「何で貴様ら冷静!?もういい、テレビ壊せ!私は知らん!!」
大「ちょ…ちょっと待たれ三成。動きが……動きが止まったぞ」
女「コッ……コタツ」
そう言って女と手は井戸に再び戻った。
石「コタツ!?オイ、コタツって何だ!?死の呪文か何かか!?」
大「あッ!? 帰って行くぞ!何か知らぬが戻ってゆくぞ」
女「切ったかな……」
石「オイ切ったかなと言ったぞ今!!コタツって炬燵!?外出前にコタツ切ってきたかどうか気になって戻りにいった!?」
大「いやコタツ切りに戻るオバケってどんなオバケなのだ!?というか、あんなところにコタツあるのか」
石「とにかく今がチャンスだ!!奴が帰ってくる前に何らかの対策を」
毛「あ、戻ってきたぞ」
石「早くも確認して戻ってきた!!チッ!!!!」
大「三成舌打ちうるさい」
女「………」
大「あれ……また動き止まったぞ」
女「………こ…… こん……せんと………」
石「オイィィィィィ!やっぱり気になって今度はコンセントごと抜きに戻ったぞ!!」
大「どんだけ神経質なオバケなのだ!?わかるけど!!我もそういう時あるけど!!」
石「テレビから出てくるどころかこれじゃあ、あの者外出もままならないぞ!あの女がコタツに呪われてるだろうが!!」
ーー五分後。
石「もうブレーカーごと落としてきたほうがいいんじゃないか」
大「あッ戻って来たぞ。……なんか、モタついている」
ガタンガタン!!
大「コタツごと持ってきたァァァァァ!!もう気になってしょうがないからコタツ持参で外出してきたぞ!!」
ガタンガタン!!
と、黒い手がコタツを持って此方へ来た。
大「ムリムリムリムリ!!そんなモノ持ってテレビ出て来られるワケないであろ!ここのテレビ小型であろうし」
ガンガン!!
※以上。なんか意外に面白い。
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