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君への" 好き "のつたえ方





「名前。」


俺は暇だったから彼女の名前を呼んでみた。いや暇だからという理由でもないな。
単純に少し、呼びたくなった。
狂おしいほど好きなお前の名前を。


『な、なに総悟…?』


名前は震える声で尋ねる。
ああ、可愛い。何でそんなにも怯えた表情をしているのかは分からないけれど、却って彼女のその様子がいじらしくて、愛おしくて仕方がない。

どうして、名前はこんなにも可愛いのか。


「…いや、いきなりこの話すんのもアレだけど。よく相手が好きすぎて一緒になりてェっつって、相手殺して食う奴いんだろィ?カニバリズムだっけか。」

『……』

「名前?」

『っ、い、いると思う…』


名前が泣きそうな顔をして頷く。

ああ、可愛い!
一秒置きに言ってもいいほど、彼女は可愛い。その表情も仕草も声も全て可愛らしい。
ようやく俺が手に入れた最高の獲物。


「だよな。でも俺ァ皮肉なもんでカニバリズム自体を好きになれねェ。相手を食べたら一緒になれるとか考えが意味分かんねェし。」

『そっ、そうだよね。意味分かんないよね。…それに、い、一緒になることだったら…総悟ともっと繋がれる方法、あるし。』

「…まだ昼なのに、欲求不満なのも程があるぜィ名前。」

『…でも総悟とシたいから。』


ちらりと乞うように俺の目を見て言う名前は計算してんじゃねえかって思う。
普通の女だったらできねェでしょうこんな可愛いおねだり。…ああ、名前と他の女を比べんのがおかしかったか。

俺はベルトを外すと名前の腰に手を回し、ふんわりとした紅く染まった彼女の唇にキスをする。そのまま舌をねじ込めばたまらなく名前の口から声が漏れる。


『っふ、ん…そっ、うご…』

「…もっとシてほしい?」

『…うん』


可愛い。ああ、あぁ、可愛すぎる。これが神が作った天使か。どうしてここまで俺を魅了する。
我慢しきれない俺の下半身は先程からキツく腫れ上がっていた。


「な、名前…もう挿入ていいかィ?我慢できねェ」

『…っうん、挿入て。』


名前の許可を貰ったので、俺は容赦なく彼女の膣に自身を押し込む。挿入た瞬間、名前から甲高い濃艷な声が漏れた。


『〜〜ッああ!っは、ぁ、ああ』

「っあー締まる。ホント最高。」

『やっやだ総悟そんなに奥まで…っあぁあ!んっ!』

「あぁ悪ィ悪ィ。感じてる名前が可愛くてねィ。ついイジメちまった。」

『っも、う総悟ったら…』


彼女は照れているのか俯いて笑う。
その顔を見て、俺はぞくぞくと彼女への支配心が湧き出てきて止まらない。

ああ、欲しいな。
欲しい。
欲しい。
欲しい。


少しくらいーー。


「名前。」


少しくらい。


『あぁ、ン!…っなに?』

「確かに殺すのは良くねェけど…一本くらい良いよなァ?」


少しだけ。


『…なにが?』

「名前の指。」


…おい。
おい、言った後の名前の顔、観たか俺?あの恐怖に歪んだ顔。やべえやべえやべえ。腰が止まらねえ。


『やっやだ総悟…!お願いッ!っん、!』

「それか腕。か、目。足。顔。…首。」

『ひっ…!そ、総悟…』


俺は無意識に傍らにあった刀を振り上げていた。本当に無意識。
ただ、俺の心の奥にある意思に従っていたのかもしれない。


『総悟…。』


また俺の名前。
彼女は俺の興奮を掻き立てることしかない。
だから、だから仕方ない。


「大丈夫大丈夫。俺が傍にいるから。」

『あ…』



呆然と涙を流す名前は美しい。
そして美しかった。
小さくなった名前も。
やはり美しい。

どんな姿になってもお前はーー。


「可愛いな…。これで俺もようやく、仕事に精が出せまさァ。」


今ならばカニバリズムの気持ちが分かるかもしれない。彼女への独占欲や、彼女を必要以上に愛している処が俺と何処となく似ている。

ただ、俺とは少し違う。


「だって、お前は傍にいるから。」



ほら、
俺の横にお前が。


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