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「あ、そういえば金吾さん」
「な、なに天海様」


天海様が僕に話しかける。
そう、僕とはこの"デブシャス小早川(宗麟くんに付けてもらった。意味は分からない。でりしゃすとデブがかかっているとか何とか…)"こと小早川秀秋のこと!鍋奉行と呼ばれています。そして、こちらは雪女もどき男の天海様。いつもお気に入りの毒舌で僕の腹を抉っていきます。


「驚かないで聞いてくださいよ」
「いいよ…天海様のビックリ話には慣れてるし…」
「そうですか?では言わせてもらいますよ」


天海様は(薄気味悪い顔で)フフフと笑うと、僕にハッキリと言った。


「実は、つい先程から石田軍が来ているのです。」


…ん?幻聴が聞こえたかもしれない。


「え?ん?天海様?イシダグンって僕知らないっ」
「気持ち悪いですよこのダンゴムシ」
「酷い!で、え?どういう事?」
「ですから、石田軍の石田三成と島左近が来ています」
「へぇ〜…」


へぇ〜…え?


「い、今天海様何て…み、三成くんが来てるって!?」
「はい。もうそこまで」
キィヤアアアアアアアアアア!!何で今頃それを言うの馬鹿じゃないの天海様ァアア!嫌だよ三成くんなんて!僕逃げる!あっそうだ、名前に守ってもらう!」
「名前さんなら今城を出てますよ」
キィヤアアアアアアアアアア!最悪だアアア!どうしよう!いつ帰ってくる!?
「分かりません」
「んな曖昧な!逃げる!隠れる!」
「どうぞ頑張って」
「もう天海様の馬鹿ああああ!」


とのことで、僕は必死に逃げることにした。




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