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〜放課後の廊下にて〜
『何やってるの君たち』
「あ、名前!今ね、演劇部の鹿島くんと…」
『えっ…か、鹿島ぁ!?あのG組の…』
「うん、そーー」
「ええええええ!その声はまさか名前ちゃん!!?」
『えっいや違ッていうか声でかっ』
「鹿島、名字を知ってんのか?」
「知ってるも何も!ずっと捜してたよ名前ちゃん!我が演劇部の為にもまた入ってください!」
『いや君の口からそんな演劇部を敬う言葉が出てくるとは思わなかったよ。ていうかもう入らないし、多分。頭下げなくていいから鹿島さん』
「いや!こう言えば先輩に褒めてもらえ…いや、最高の演劇を作ることができる!」
『さらっと本音出たよ!お前はほんっと先輩のことしか考えてないな!もういいやサクちゃん帰りましょう』
「えっもう帰るの?名前」
『yes。 御子柴くんも一緒に帰ろう。鹿島と一緒にいるとロクなことがーー』
「おい鹿島ァアア!なにサボってんだコラァアアア!!って名字!!?」
『ほらロクなことがないよ!!』

―――――――――――

「名字っ!久し振りだな、元気にしてたか?」
『…はい、おかげさまで。堀先輩やっと普通の人間に戻ったようで安心しましたよ』
「普通の人間?俺は元から普通だよ。ただ最近写真部が名字の写真くれるようになって嬉しくて」
『はいいいい!?何ですって!?幻聴かな!とんでもない暴露しましたよこの人!』
「ていうか名字演劇部入ってくれないか。それか俺の彼女に」
『えっ…いや随分とストレートになりましたね、両方断りますけど』
「…鹿島くん、この先輩名前のこと好きなの?」
「うんなんか半年前からそうらしい。演劇部に1回体験で来てね、その時の演技が凄く上手くて…何か先輩見て一目惚れしちゃったらしくて」
「ああ、演技に?」
「演技もあるけど特に顔と足に」
「「顔と足!!!??」」
「名字演劇部に」
『No thank you ストーカー先輩』


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