四月馬鹿夢 | ナノ

ナンパの対応それぞれ

「ねえ君、一人?よかったら遊びに行かない?」


名前、初体験です。なんとナンパされました!
しかも優しそうな人です。ちょっと格好いいです。
なんて答えたらいいか悩んでいると、私と彼の間に誰かが入り込みました。



ルフィの場合。


「なあ、お前ェ何してんだ?」
「ルフィ!」
「…誰?」
「お前こそ誰だ!俺は名前の弟だ!」
「へー、そう。じゃあちょっとだけ引っ込んでてくれる?」
「やだ!名前は今から俺と飯食いに行くんだ!お前こそ引っ込んでろよ!」
「ルフィあのね、ちょっと話しかけられただけだから…」
「名前!名前は俺と一緒に飯食いに行くんだろ!?そうだよな!?」
「う、うん、そうだけど…。あの、ちょっと意味が違う気が…」
「名前は俺の姉ちゃんだ!名前は一緒に俺と飯食うんだ!だからダメだ!お前ェぶん殴るぞ!」
「っち…」
「名前も俺との約束破る気かよ!許さねェからなッ」
「ごめんごめん。でもそんなんじゃないよ。ありがとね」
「……ありがとう?」
「うん、ありがとうルフィ」
「何だか解んねェけど、おう!」




エースの場合。


「ああ、悪ィな。これ俺の連れなんだ」
「何だテメェ」
「だから、この子俺の大事な連れなんだよ。ナンパお断り」
「エースお兄ちゃん!」
「何だ、兄かよ。妹をそういう目で見てんのか、気持ち悪ィな。さっさと消えろよ」
「気持ち悪いだと?テメェ、もう一回言ってみろ」
「何回でも言ってやるさ。シスコンも大概にしとけよ、この―――」

(パチン)

「エースお兄ちゃんの悪口言わないで下さい!」
「名前っ…」
「行こう、エースお兄ちゃん!」
「名前男前!格好いい!惚れた!」
「エースお兄ちゃんの悪口言う人は私が許さない!」
「さっすが俺の妹だな。でも、今度は俺が格好いいとこ見せるからな」
「……もうナンパはいいです」
「それもそうだな!名前をそういう目で見ていいのは俺だけで十分だ!」
「そういう意味じゃないよ…」





サボの場合。


「すみません、この子俺の連れなんで…」
「あ?」
「サボお兄ちゃん!」
「何だ兄貴かよ。悪いなお兄さん、ちょっと下がっててくれるか?」
「……。名前、ちょっと下がっててくれる?」
「え?」
「おいテメェ!俺の話聞いてんのかよ!」
「ね、名前?」
「う、うん…。(笑顔怖い…)」
「うん、ごめんね」
「おい聞いてんのか!?」
「そんな声荒らげんなよ…」
「っ!」
「大人しく下がれ。せっかく格好よく生まれた顔、ぐしゃぐしゃにしてほしくねェだろ?」
「お前…」
「消えろ」

「サボお兄ちゃん…」
「うん、虫退治完了。じゃ、デート行こうか」
「う、うん…。あの…、なんて言ったの?」
「え?ああ、殴っちゃうぞって優しく脅してやっただけだよ」
「(それにしては真っ青な顔だったな、あの人…)」





マルコの場合。


「ガキは下がってな」
「何だこのおっさん」
「マルコさん!」
「若い芽を潰したくねェんだ。消えろい」
「うるせェ!テメェには関係ねェだろ!」
「消えろって言ってんだろい?」
「ッ!」
「マルコさん、あの、声かけられただけですから…」
「ああ、だから注意だけで下がってもらうよう頼んでんだい」
「(頼んでる雰囲気じゃない…)」

「名前、大丈夫だったかい?」
「はい、マルコさんが来てくれたから…」
「あんま一人で出歩かないほうがいいじゃねェのかい?」
「じゃあ買い物に出るとき付き合ってくれますか?」
「ああ、喜んで」
「ありがとうございます、マルコさん!」

「って、許すか!」
「名前、マルコさんに近づいたらダメだって言っただろ?」
「パイナップルのおっさん!名前ばっかズリィぞ!俺も一緒に連れて行け!」
「お前の兄弟は本当うるせェな…」
「すみません」





リクエスト。
「盃兄弟で3兄弟とマルコが、主人公がナンパされてたらそれぞれ」