四月馬鹿夢 | ナノ

嘘つきました。その1

「知ってるかい、名前。今日はエイプリルフールなんだよい」
「エイプリルフール?何ですか、それ?」
「何だよ名前。本当に知らねェのか?今日はな、どんな嘘をついてもいい日なんだ!」
「え、嘘ついてもいいんですか!?」
「正確に言うなら、午前中に嘘ついて午後にネタばらしする行事だよい」
「へー…。面白そうですね!」
「だろ!?俺もうハルタとサッチに嘘ついてきたぜ!」
「え、なんてついたんですか?」
「名前と恋人になったって」
「えッ!?」
「エース、海に浮かべてやるからジッとしてろよい…」
「マルコ!それ嘘に聞こえねェ!」
「安心しろい。嘘じゃねェから」
「え、ちょ、…エイプリルフールだろおおおお!?」
「ついていい嘘と、悪い嘘があるだろうが!」
「じゃあマルコもつけばいいだろ!ちょ、マジで殴んなよ!」
「だ、大丈夫ですかエースさん…」
「おっさんのくせに容赦ねェよな…」
「誰がおっさんだい」
「この船に乗ってる奴ら、ほとんどがおっさんだろ!」
「テメェもいつかはなるんだよい」
「俺は格好いいおっさんになるからいいだよ!バーカバーカ!ほら、名前も言ってやれ!」
「えー…」
「エイプリルフールだからいいんだよ。ほら!」
「そっか…。よし、マルコさんのばーかばーか!」
「……」
「ダメだこのおっさん!喜んでやがる!」
「名前、今日からお前は俺の女だよい」
「え…?」
「おいマルコ、目が本気なんですけど…」
「輝いてるだけだい」
「本気じゃねェか!名前、逃げるぞ!」
「あ、あのっ…。今さっきから話についていけないんですけど…」
「いいからそのおっさんから離れろ!」



嘘か本音か解らない状況になったので強制終了。
でも多分本気。