四月馬鹿夢 | ナノ

触って確認

「名前ー、果物食うか?」
「食べます!」
「色々あるぞ。どれ食いたい?」
「えっと、リンゴも好きだしオレンジも好きだけど…。今日はパイナップルでお願いします!」
「よし、任せとけ。そこ座って待ってな」
「はい!」

「名前。ここにいたのかい」

「あ、マルコさん。何か用ですか?」
「いや、特に用はねェが…。何待ってんだい?」
「サッチさんが果物くれるって。マルコさんも食べますか?」
「ああ、一緒に頂こうか」

「お、マルコまでいんじゃねェか。パイナップル食うか?」
「頂くよい」
「頂きまーす!」
「………名前がパイナップル食ってる!」
「俺の顔見ながら言うんじゃねェよい。殴るぞ」
「殴ったあとに言うのは卑怯じゃね!?でもちょっといやらしいよな!」
「何度も言わすな。殴るぞ」
「だから!殴ったあとに言うなっての!」

「んー…」
「どうかしたかい?」
「もしかして腐ってたか?」
「んー…。何でパイナップル食べたら舌がピリピリするんですかね?」
「あ?…ああ、そう言えばパイナップル食ったら舌が痺れるよな。何でだろうな。考えたこともなかったぜ」
「知らねェかい?舌が縮んでるからなんだよい」
「は?(……ああ、嘘か。マルコが珍しい…)」
「そ、そうなんですか!?え、俺の舌なくなっちゃうんですか!?」
「舌出してみろい。確かめてやる」
「はい!どうれすか?」
「………」
「マルコ、頼むから暴走すんな」
「マルコ…ふぁん!?な、なにふるんでふか!?」
「口に指突っ込んで確認してんだよい。ジッとしてろい」
「マルコ!暴走すんなって言ったじゃん!止めろよ!なんかもう見てらんない!それとちょっと楽しそうに笑うの止めてやれよ!」
「冗談だよい」
「冗談に見えねェから!」





リクエスト。
「パイナップル食べたら、舌がピリピリするのは舌が縮んでるからっていう嘘を信じた女主」
「パイナップルを食べたいと言い出す」