「なぁ、ユウー」 「ファーストネームで呼ぶんじゃねェよ、馬鹿兎」 「別にいいじゃんかー」 「うぜェ」 「なまえだってユウのこと下の名前で呼んでるさ」 「関係ねェだろ」 「ふーん」 「あ?」 「ユウってば、やっぱそうなんかー」 「ニヤニヤすんな気色悪ィ」 「照れんでもいいさぁ♪」 「は?」 「なまえはユウにとって特別なんさね」 「何勝手なこと抜かしてやがる」 「いい加減自分の気持ちに素直になるさ」 「だから何のこと…」 「あ、なまえだ。じゃあなー、頑張るさ」 「おい、待て」 「ユウー!…あれ、ラビは?さっきまで一緒にいなかった?」 「知らねェ」 「おかしいなー、ラビも隣にいた気がしたのに」 「兎に何か用かよ?」 「いや、特にそうゆうわけじゃないけど…」 「だったらいいだろ、ほっとけよ」 「何か今日のユウ、変」 「あ?」 「何か隠してるでしょ?」 「別に」 「水臭いなぁ。私とユウの仲なんだから何でも言ってよ」 「だから違うっつってんだろ」 「ふふん、ユウ、嘘ついてるな」 「根拠でもあんのかよ?」 「耳、真っ赤」 「だから何だよ」 「ユウって嘘つくと、すぐ耳赤くなるよね」 「んなっ!?」 「図星か」 「ドヤ顔でガッツポーズすんな、腹立つ」 「で、なになに?もしかしてリナリーのこととか?相談に乗るよー」 「馬鹿だな、お前」 「ちょ、え?何で?」 「チッ」 今日もまた舌打ちで終了。 一歩進んで二歩退がる (マジ何なんさあの二人…) (神田の押しが足りないのよね、だらしない) 121230 ヘタレ気味な神田と鈍感少女の恋はいつ成就するのやら。 |