Clap
拍手機能について
■拍手お礼
「おかえり!」
「わっ」
家に帰るなり飛びついてきた彼は、満面の笑顔で私を迎えた。かわいらしいやつめ。尻尾があろうものならば、ちぎれんばかりに振っていることだろう。
「もうさー世にも奇妙な物語見ちゃって、こわかったんだよっ」
自業自得である。
「てかさ、君、君も奇妙な仲間なんだからさ」
「え?おれが?」
ぎょろり、と驚いて目が向けられる。顔にあるたった一つの、大きな目が。
「まあ、確かに妖怪だけどさ。こわいもんはこわいの。レベルがちがうの!レベルが!」
あーだこーだと説明する彼を見つめて、やっぱりかわいいなあ、と思う私も大概奇妙なのかもしれないけれど。まあ、そこはおいておこうじゃないか。
ありがとうございました。