▼ お兄ちゃんとお風呂
「お前さぁ、いい加減一人で風呂入れよ」
「いいじゃん別にー!だってお兄ちゃんと入る方が楽しいんだもんっ」
「はあ…。"楽しい"ねぇ〜…」
私の意図を察しているんだろう。
お兄ちゃんはお湯に浸かりながら、体を洗っている私を眺めて呆れたような諦めたようなふ抜けた顔で笑う。
「ほらっ、体洗ってあげるから早くあがりなさい!」
「はいはい」
手の中でボディーソープを泡立てて、ふてぶてしく立つお兄ちゃんの体をまず肩から洗っていく。
肩から胸、腕…そして体を密着させながら背中を洗う。
私の太ももに当たっているお兄ちゃんのモノがどんどん固くなっていくのがわかる。
「お兄ちゃんのエッチ〜」
「うるせ。誰だってこうなるわっ」
「やっぱお兄ちゃんもその気になってんじゃん」
固くなったモノに手を伸ばし、緩く扱き立てる。
ボディーソープがローション代わりになってリズミカルに私の手は動く。
「ちょ、やめろって…っ」
お兄ちゃんはわずかに腰を引いたけど私は追うようにモノを捕らえて激しく手を上下させた。
「…っ、こんのヤロ…っ」
お兄ちゃんの手が私の胸へ伸びる。
だけど私はわざと意地悪くそれを振り払ってシャワーを取った。
「さっ、流すよー」
何事もなかったかのようにニッコリ笑ってシャワーのお湯をお兄ちゃんの肩に流す。
すると、不意にシャワーを持つ手を掴まれて壁に押し付けられた。
「んゃ…っ!」
ピンと張った乳首を軽く甘噛みされて私は甘ったるい吐息を漏らす。
「やっ、やぁ…っお兄、ちゃん…っ」
舌で転がされ、もう片方は指で遊ぶように弄ばされて、強弱のついた快楽がピリピリと電流のように流れてアソコを疼かせる。
お兄ちゃんの濡れた髪をクシャリと撫でると、お兄ちゃんは甘えるように唇を上へ上へと寄せ、私に口付けた。
互いを求め合おうとがむしゃらに舌を絡ませる。欲情を貪るような荒々しいキス。
お湯なのか唾液なのかわからない液体が滴り落ちる。
「…っ、んん! んふ、ぅ…っ!」
割れ目をなぞられたかと思うと強引にお兄ちゃんの指が中に侵入してきて、一気に快楽が掻き立てられる。
くぐもった喘ぎ声をシャワーの音がかき消す。
立ち込めた熱気のせいかいつもより体が火照って頭がぼんやりする。
「んく…っ、ふ…、んぅっ!」
快感に体が震えて支えきれず私はお兄ちゃんにもたれかかった。
そして負けじとお兄ちゃんのモノに指を絡めて扱く。
「…っは、はあっはあ…っ!」
こもった熱気と長いキスのせいで呼吸困難寸前になっていた。
頭がクラクラする。
だけど欲情は私の体を駆け巡って甘い絶頂へ上り詰めていく。
「はっ、あ、ぉ兄ちゃ…っも駄目、イク…ッ!」
ゾクゾクと背筋が騒いで、アソコがヒクつきそして痙攣したようにビクッと跳ねて湧き上がった熱が解き放たれる。
「…は…っ、ん、ぅ…っ」
…体に力が入らない。
熱に浮かされている体をお兄ちゃんに預けて余韻に浸る。
「……ごめん…先にイっちゃった…」
うわ言のように呟くと、お兄ちゃんは私の頭を優しく撫でてくれた。
「はは…っ、わり、暴走しすぎた…」
私と同じくらいお兄ちゃんの吐息も荒くなっている。
未だ固くそそり立つお兄ちゃんの欲をそっと撫でて、私はお兄ちゃんを見上げ、ねだるように囁いた。
「ね…布団行こ…?」