▼ 無理やり
『ごめんね、他に好きな人ができたの』
…その一言で、俺はキレた。
──ガタンッ!
「ちょ…っ、や!!何っ…」
気がつけば俺は綾を押し倒していた。
抵抗する綾を押さえつけてその細い両手首を一つにまとめてテーブルの脚と一緒にネクタイで縛り上げる。
「何でこんなことするの…っ?」
綾は今にも泣き出してしまいそうな顔で俺を睨み付ける。
今まで温厚で優しい彼氏を演じてきたんだ。動揺するのも無理ない。
震える唇に噛み付くように口付ける。
欲望のまま、何度も角度を変え、唇を舌でなぞり軽く吸い上げ、舌を口の中へ侵入させ掻き乱す。
綾の苦しそうな吐息が頬に降りかかる。
口付けをしながら、体の線をなぞるように指先をゆっくりと下降させていく。
「…んんっ…!」
そこに行き着き、下着の上から確かな熱を持った割れ目をそっと撫で上げると綾はピクリと体を震わせた。
「…なんだ。もう濡れてんじゃん」
「…違っ…」
「何が違うの? …ほら、もう指2本も入った」
「いや…っ!ゃ、あっ…!!」
強引に指をねじ込み激しく出し入れさせる。
みるみるうちに溢れ出ててくる蜜。
…今までセックスをしていてもここまで濡れることはなかったのに。
泣き乱れる綾の姿に欲望がゾクゾクと湧き上がる。
「…なぁ、俺とその男、どっちがセックス上手い?」
「…そんな…っ」
困惑した表情を浮かべる綾。
「…まあいいや。…そいつとヤった感覚がぶっ飛ぶくらい、めちゃくちゃに壊してやるから」
蜜に濡れた下着を無理やり脱がして、俺は取り出したモノをそこに突き当てた。
先で綾の温度を感じただけで愛おしい快楽が全身を突き抜ける。
「駄目…っ! やああっ、あっ!!ああぁ…っ!」
それから俺は欲望を打ち付けるように激しく綾の中を犯した。
ヒクついて俺のモノに絡まる内壁を割って奥まで突き、綾の絶頂を煽る。
俺の腕の中で綾は何度も体を震わせてイった。
「…く…っ!」
高まった熱を綾の中へ注ぎ込む。
いつの間にか綾は気を失ってしまっていた。グッタリとして力無い体を時折小さく痙攣させている。
「…ごめんな…綾…」
涙と汗で顔にへばりついた長い髪をそっとかき上げる。
…愛してるよ綾。もう、誰にも渡さない…。
そして俺はその真っ白な頬に静かに口付けた。