▼ アイドル調教‐01
簡素な楽屋の姿見の前で、ルナは入念に自分の身なりをチェックしていた。
これからテレビ初出演という重大な仕事が待ち構えているのだ。
深夜の短い音楽番組だが、ルナにとってはやっとの思いでこぎつけたチャンスだった。
容姿も技量も一般人レベル。
これといった個性も見いだせず、ルナはごまんといるアイドルの中に埋もれ、全く芽を出せずにいた。
(ここでなんとか自分をアピールしなきゃ…)
ルナは緊張と焦りを浮かべた表情で鏡の中の自分を見据える。
「…やっぱ全然ダメだな」
その様子を後ろで眺めていたマネージャーが、うんざりとした口調でそう吐き捨てた。
「え…っ?」
「それじゃあテレビの仕事も今回限りだよ」
「そっ、そんな! 私頑張りますっ!」
「無理無理。お前のことだから引きつった笑顔振りまいて終わりだろ」
「……っ」
そんなことないと反論したかったが、マネージャーの言葉は的確にルナの弱い心を射止めていた。
緊張で笑顔をうまく作ることが出来ない。
頭の中も真っ白。
カメラや観客の前で自分がどんな立ち振る舞いをするかは目に見えていた。
「…でも、お前が売れないと俺が困るんだよ」
「え…」
「上からはグチグチ言われるし、周りの奴らからは陰で笑われてるんだよ。お前のマネージャーなんかにされたおかげでな」
「ごっごめんなさい…!」
ピリピリと張りつめた空気にいたたまれず瞳に涙を浮かべうつむくルナ。
そんな申し訳なさそうに立ちすくむルナの前へ歩み寄ると、マネージャーはルナの着ているワンピースの肩口を手荒く掴み、有無を言わさず一息に下へ引き下ろした。
「えっ!!? な…っやめて下さい!」
突然胸を露わにされ、ルナは訳がわからず丸く見開いた目をマネージャーに向けてとっさに両腕で下着姿になった上半身を隠した。
「全部脱げ」
「何言ってるんですかっ…! いやあっ!」
「売れたいんだろ? だったら俺の言うことを黙って聞け」
「でもっなんでこんな…っやあぁ!」
暴れてでもこの異常な状況から逃れたかったが、ルナは今まで世話をかけさせてしまったマネージャーに全力で抵抗することはできなかった。
マネージャーは非力にもがくルナのワンピースを全て脱がすと、手早くブラのホックに手をかけた。
「いや…っあ!」
こぼれた乳房を隠そうとする両腕を壁に押さえつけ、マネージャーは獲物をとらえた獣のような鋭い眼で目の前の真っ白な乳房をしげしげと眺める。
「見ないで…っ」
マネージャーの視線がひしひしと伝わり、ルナは込み上げる羞恥にか弱く泣き震えた。
しかし拒絶する言葉とは裏腹に、胸の先で控えめに実っている薄紅色の実は、この先の展開を期待しているかのように隆起し始めていた。
そのわずかな情欲の芽生えに気づき、マネージャーは目を細めて妖しげな笑みを浮かべる。
「これからお前の魅力を引き出してやるよ」
「…ひっ! あッぁあ…っ!」
低く呟いた唇が、震える乳頭を柔らかく挟み込む。
そして舌先がしこりをくるんで自在に転がし始め、弾けるように沸き起こった疼きにルナはビクッと肩を震わせて甘い吐息をもらした。
「んっ…ん…ふっ、うぅ…ッ!」
興奮を覚え膨張していく蕾を舌でコリコリと細かく弄び、時折ちゅうっ…と吸い付いては甘やかに歯を立てる。
電流のような快感が絶えず駆け巡り、ルナは唇を噛みしめていても上擦った声を上げてしまう。
乱暴な言葉とは裏腹な丁寧に慈しむ口淫にルナの理性はどんどん淫欲に呑み込まれていった。
「ずいぶん敏感だな。元カレにでも調教されたか?」
快楽に熟れた実を指の腹で擦り上げ、その刺激に悶えるルナの様子を楽しみながらマネージャーは意地悪く尋ねる。
「そ…っんなこと…! ッあぁ!」
「ほら。めちゃくちゃ熱くなってんじゃん」
ルナのとっさの否定も聞かず、マネージャーは情欲に目覚め熱を孕んだ恥部を下着ごしに押し撫でて嘲笑う。
熱く脈打つそこはすでに下着の上からわかるほど愛液にまみれ、グリグリと膣口を押すマネージャーの指をじっとりと湿らせた。
「胸弄くられたくらいでどんだけ濡らしてんだよ」
「や…ッあ!! だめ…っ!」
滑るように下着の隙間から入り込んできた指に直接裂け目を撫でられ、ルナはひときわ大きく体を跳ね上がらせる。
しかし吐き出された言葉とは違い、体は抵抗もせず新たな痺れに喜び、ただただ全身を震わせるばかりだ。
マネージャーはそのあまりにも快楽に従順すぎるルナに期待を通り越した驚きを感じながら、快感を欲してうねる蕾にゆっくりと指をうずめ、呆れ気味に囁いた。
「お前ここがどこかわかってんの?」
「んあっ…!あっ、は…ッう、ううぅっ」
「楽屋でマネージャーに犯されて、普通ここまでグチャグチャにするか?」
そう言いながらマネージャーは根元まで埋め込んだ指を折り曲げて膣壁を荒々しく掻き乱し始めた。
「あッぅあっあああぁ!やめ…っああぁ!やああああッ!!」
体の芯を突き抜ける快感にくすぶっていた貪欲が一気に溢れ出し、強情を崩されたルナは全身をガクガクと震わせ悦びの悲鳴を上げた。
指はうねる媚肉のもっとも過敏な部分を探し当て、そこを一点に勢いを増して激しく掻き撫でていく。
「やああああっあッあああぁ!だ…めぇっ…!おかしくなっちゃ…ッひぅ!ぅあっああぁあッ!!」
ルナは立っていることすらままならなくなり、すがるようにしてマネージャーの肩をギュッと掴んだ。
芸能界に入ってからルナはスキャンダルを恐れ、色恋に一切関わらないよう避け続けてきた。
そんな甘い快楽を忘れ去った身体は、マネージャーから与えられる狂おしい快感に陶酔しきり、瞬く間に限界へと突き上げられていく。
「あっあぁ!もぅ…っだめ…!イッ、イッちゃいます…っ!あッひあぁあっ!」
「駄目だ」
絶頂感に鳴き震えたルナに一言そう告げると、マネージャーは今にも最高潮を迎えようと痙攣する膣から一息に指を引き抜いた。
「えっ…ぃや…!どうして…っ」
絶頂を迎え損ねたルナは切なげに瞳に熱い涙を浮かべてマネージャーを見上げる。
「まだイクな」
冷酷に吐き捨てるとマネージャーはそばにある化粧台から小さめのスプレーボトルを手早く手にとって、濡れそぼったルナの媚肉に押し当てた。
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