短編[甘] | ナノ


▼ アイスプレイ‐03

「あっ、あああッ! やだっ、やだぁっ ああ! ア、イスッ、離してぇ…っ!」

「嫌じゃねーだろ、めちゃくちゃ濡らしてるクセに…っ」

「ふああぁあッ!!」

溢れる愛液を飛び散らせ、2本の指が一気に膣内に沈み込む。

爆発的に襲いかかってきた衝撃に理性を呑まれ、優奈は一段と高く甘い声を吹き上げた。

「…一応言っとくけど、窓全開になってるからな」

「んぁっ、あ…ッ!! ぅ ぐっ、うううぅっ!」

肉欲に支配され、荒々しい悦楽に溺れたさなか、
上から降ってきた遥斗の冷静な言葉によって湯だった脳を瞬時に冷ました優奈は慌てて両手で口を塞いだ。

「ふ…っぁ! んっ、ぅ、くぅぅっ!」

しかしどんなに手で唇を押さえつけても、遥斗とアイスの責め立てが容赦なく呼吸を乱し、喉を引きつらせる。

「んっ、く…っ、まっ ま、ど…っ閉めてよぉっ…!」

「やだ」

「な、んで…っぁ! あっ、う、く…ッ、んんぅっ!!」

膣の深くまで埋まった指が優奈の訴えを無視して内壁を摩擦し始める。

絶対的な快感が体の芯で弾け、優奈の思考が瞬く間に溶かされていく。

肉粒から放たれる激しい痺れにリズミカルにうごめく指が生み出す熱い喜悦が混じり合い、優奈は理性が吹き飛ばされるような快楽を受け 手の甲を噛み締めた。

「ぁ、うぅっ! ふ…ッ、うっ、ぅぅうぁッ!」

口を押さえているせいで満足に呼吸ができず、瞳に悩ましげな涙が浮かぶ。

酸素が不足して白くかすむ脳内は淫欲の一色に染められていく。

冷やされた快楽神経に津波のように襲う快美な熱情。

冷却感と恍惚感
初めて体感するこの凄まじい悦波に、ビリビリと絶え間なく震える身体は限界へと急速に上り詰めていく。

「や…ぁッ! ダメ、窓っ、閉めて…! お願いぃっ…!」

「こんなところで中断できるわけねーだろ…っ」

「だって…っ、声 我慢できな…っぁ、あっ、んうぅぅっ! ダ、メ…ッ、イっちゃ…あッ、あ! ふぁ…っあァあああーーっ!!」

下半身の中心で荒れ狂っていた強欲が遥斗の指に導かれ、荒く弾けた。

稲妻のような快感に打ち付けられ、優奈の頭の中が真っ白になる。

冷却されて極限まで鋭敏になった性感帯に響く衝撃はあまりにも獰猛なものだった。

快楽の頂点を迎えてもなお、荒々しい法悦の波に襲われ、優奈は途切れ途切れの嬌声を漏らしながら全身をガクガクと震わせる。

「…ずいぶん派手にイッたな」

「…ぁ…っはあ、はあッ、ん…っ、ぁ、あ…っ」

頭の奥が痺れて何も言い返す言葉が浮かばず、ただただ熱い視線を上げる優奈に、遥斗は加虐心をまとう低音でそっと囁く。

「残り半分、こっちの口でたっぷり味わえよ」

「…や…っ、ぁ…!」

“やだ、もうそんなのムリだよ…!”

優奈は心の中でそう叫んだが、快楽に陶酔した体は脱力しきり、言葉を発することすらもままならなかった。

代わりに戸惑いを表すようにして膣壁がビクビクとうねり遥斗の指を圧迫する。

しかしその動きはさらなる境地を欲しているようでもあった。

「あ…、ぁっ!」

クチュリと卑猥な音を弾かせ、絡み付く粘膜を2本の指が強引に掻き分ける。

そして遥斗はそのヒクつく入り口へ、だいぶ緩くなったアイスを慎重に侵入させていった。

「ひあ…っ! あっ、あ、ぁ…ッ!」

とろけた意識が叩き起こされるような強烈な冷気が体中に駆け抜ける。

ゾクゾクと背筋が騒ぎ立ち、優奈はたまらず背中を仰け反らせた。

「あっ、は…っ、う、うぅっ…! ぬっ抜いてっ、抜いて…! 冷たいよぉ…っ!」

「抜いて…って、優奈の方がアイスに食らいついて離さねーんだけど」

遥斗は膣口から突き出ているアイスの棒をつまみ軽く2、3度引いた。

だが棒は頑なに中に留まり、それどころか手を離すとジワジワと呑み込まれていく。

「棒まで食おうとしてるぞ?」

「やぁっ…!」

嘲笑混じりの言葉に羞恥を煽られ、優奈は発熱する顔を手で覆い隠す。

可愛い反応に欲情を満たしつつ、遥斗は棒が埋まりつくしてしまわないよう先を掴み、もう片方の手でベタベタに濡れた肉芽を摘んだ。

「ぁああっ!!」

膨張しきった性感の塊に突然刺激を受け、優奈の体が大げさに跳ね上がる。

指はアイスの液を滑らせ突起の丸みを撫で、キュッと捕らえて左右にひねり、そこを一層敏感に磨き上げていく。

「やっ、やぁああっ! それ…っ やだぁあっ! んあっ、あッあぁあ!」

淫核に与えられる狂おしい快感に喜びわななく膣内は、招き入れたアイスによりキツく絡み付いて甘い白濁を吸う。

アイスはみるみるうちに溶け、収まりきらない液体が膣口からコプリと淫猥に吹き出された。

その冷たいミルクを遥斗の指がすくい取って肉粒に乱暴にまぶしていく。

「あぁっ! そんな…っ、強く擦んないでよぉっ…! あっああぁあ!」

「ククッ…、優奈のエロい声、外に人がいたら聞かれてるだろーな」

「…っや…!! ぁっ、んん! くふっ、ううう…ッ!」

「我慢すんなって。もっと聞かせてやれよ…ほらっ」

「ぅあああッ!」

限界まで固く肥大した牝芯を強くつまみ上げられ、優奈は逃れようのない極悦に泣き震える。

誰かにこのいやらしい声を聞かれているのではないかと焦り、急激に早まる心音。

しかしその緊張がより感覚を鋭利にさせていってしまう。

「やだっ、やだ…! 止めて、指…っ、お願…っ、あッん、んううぅっ!!」

一度迎えた絶頂の衝動が再びせり上がるのを体の中枢で感じ、優奈は必死に遥斗の手を掴んで静止を求めた。

しかし、眉をひそめ瞳をにじませる優奈に返す遥斗の表情は、意地悪な笑みのままピクリとも変わらない。

それどころか、淫核を弄ぶ指先はさらに勢いを増してそこを徹底的に揺さぶり始める。

「ふぅううっ! ぅあッ、…っは、あ、あ…っ! やだ、や…ッ! あっ、んぁあっ!」

「…イけよ…っ」

ゾクリと神経を震わせる乾いた声と共に、遥斗は丹念に擦り回していた淫核をピンッと弾いた。

「ひあっ! あッやああぁーーーッ!!」

その衝撃が引き金となり、優奈の体に2度目の熱い法悦が沸き起こった。

緊張していた心が肉悦の海に呑み込まれ、優奈は羞恥と快感の間で全身をビクビクと痙攣させ、そして頭の中を真っ白に溶かしていく。

「うわ…エッロ。中出ししたみてぇ」

「ふぁ…っ! あっ…んん…っ」

遥斗はわななく膣からアイスの棒を抜き出し、蕾から淫核へとそっとひと撫でした。

微弱の刺激に反応した内壁がビクッと収縮し、愛液と混じり合ったミルクを吹きこぼす。

「…優奈…」

「ん…、っふ、ぅ…!」

熱のこもった低い声に呼ばれ、ぼんやりと定まらない視線を遥斗に移すと途端に深く強引なキスが降り注ぎ、優奈は思わず甘い吐息を漏らした。

法悦の余韻に浸り、トクトクと小刻みに脈打っていた心臓は再び急速に鼓動を速め、全身を発熱させていく。

「んっ、んん…っ!」

絡み合う舌のように緩やかに心が溶きほぐされ、頭から足の先まで喜悦に満ち満ちていく。

いつになくがむしゃらに甘えるようにキスをする遥斗に優奈は戸惑いながらも愛しさを込み上げ、必死に舌を動かし彼の熱情に応える。

「ん…っ、遥斗…っ」

名残惜しくゆっくりと離れる唇の代わりに濡れた視線が重なり合う。

獣のような鋭い眼光を内に秘めた遥斗の瞳に捕らえられ、優奈は無意識に息を呑み込んだ。

「優奈…、このまま挿れていい?」

「へ…。へっ? えっ…!」

囁かれた言葉を聞き入れるよりも先にトロトロに濡れそぼった柔肉に熱く固いものが押し当てられる感覚が走り、優奈はギクリと体を強ばらせた。

「ちょっ待って! もう少し落ち着いてか…っら…あ、あっ…!!」

静止の訴えなど構わず、遥斗はいきり立つ己の凶器を一息に優奈の中へと突き刺した。

瞬く間に理性を崩す欲情の波が湧き起こり、不意打ちを食らった優奈は喉を仰け反らせて甲高い悲鳴を上げる。

「あぁあっ! やっ…、あ、ついっ! 熱いよぉ…っ!」

先ほどまで冷たいアイスに弄ばれていた膣内は遥斗の体温を必要以上に過敏に感じ取り、膨大な刺激を全身へと送り込む。

焼けるような熱とうねる肉壁を押し広げる圧迫感に襲われ、優奈は快感に背を震わせながら畳をかきむしる。

「いやっ、ああ…っ! 動かないで…っひあ! ああぁっ!!」

体内の深くまで沈んだ欲肉はほとばしる蜜液とミルクを滑らせ入り口へとなだらかに後退していく。

それだけで内部が強く摩擦され、わななく膣は喜びの痺れを体中に流してしまう。

灼熱の快感に呑まれていく優奈はただただダダッ子のように首を横に振って必死に耐えるしかなかった。

「くっ…、すっげーキツいんだけど優奈の中。アイスに開発されたか」

「なっ、に言って…っぅあ! あっんぅ…っ、ふあぁっ! あっ、あっあああぁっ!!」

中を解すような緩やかな抽送が徐々に重く鋭い動きに変わり、狭い室内にグチャグチャと淫猥な水音が響き始めた。

遥斗は狂おしい悦楽に身悶える優奈の腰を掴んで浮かせ、更に奥地へ切っ先をねじ込んで最奥を打ち付ける。

「ひあああっあっ…、おく…っ奥ダメぇぇっ! それ強すぎる、からぁ…っ! ひっ…あっあ…あうぅあっ!!」

上擦った声で泣きじゃくる優奈の理性を肉悦の坩堝に突き落とすかのように遥斗の自身は一層荒立ち、獰猛に膣内を抉り突き上げていく。

充血しきった媚肉は貫かれるたびに蜜を飛び散らせ、淫茎を熱く締め付けて遥斗の欲望を煽る。

「ヤバ…ッ、ぜってー即行で終わる…っ」

「ふあぁああっ!! ひッ!あっもうダメ…ッああ! やぁあああーっ!!」

遥斗の切迫した呟きと共に膨張した凶器が猛烈な勢いで膣を打ち付け始めた。

脳内がビリビリと痺れるほどの恐悦に襲われ、優奈は胸が引きつるぐらい背を反らして乳房を大きく揺らし、嬌声を叫んだ。

「ああぁッ! あっ…あんっ! ダメッ、いっ…ちゃ…もうっイッちゃうぅ!! いひッ…あっあああーっ!」

「…っ、俺も、イクぞ…優奈…っ!」

「あふッん…うぅっ! 遥斗っ遥斗…! あああっあッやあぁあーーっ!」

意識が真っ白になる快感が下半身で弾けた瞬間、互いの欲肉がビクビクと波打ち、2人は目まぐるしい甘美な法悦に包まれた。

「っあ…! はっ、んぅ…ぅ…っ」

胎内に染み入る遥斗の白濁の熱を感じ、優奈は恍惚のため息を漏らす。

そして2人は心地よい余韻に心身を委ね、疲労感が解けるまでキツく抱き締め合った。


・ ・ ・ ・ ・


「最悪…このまま消滅したい…」

余韻も消えすっかり冷静になった優奈はこの世の終わりのようなトーンでそう吐き出し床に突っ伏した。

今になって思い出したのだ。

部屋の窓が全開になってたということを。


「どうしよう…っもうまともにこの辺出歩けないよぉぉ…っ」

「何言ってんだよ。アイス買いに行くぞアイス」

「っ買わない!!」

こんな事態になった元凶の物の名を聞き、優奈は反射的に起き上がり真っ赤な顔で遥斗を睨み付けた。

「だから遠慮すんなって。またヤりたいだろ?」

「やりませんっ!!」

「あ? なに、普通のアイスじゃもう物足りないってか? …まさか…パピコ…」

「なわけないでしょ!! 馬鹿!変態っっ!!」


‥‥その叫びは、喘ぎ声よりもはるかに大きくご近所に響き渡ったのでした。



‐おしまい‐



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