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▼13/03/25 悠然


(タカ→滝)


年上だから年下だからと気に咎める性格ではない。ましてや彼は同じ学年でもあるし仲良くしたいと思っている。滝夜叉丸君はきっと僕を先輩としてちゃんと考えて少し先を読んで行動しているのだと思うから。でもそれは滝夜叉丸君と僕とで一線を引かれているという目印なのかもしれない。喜八郎君達に見せるような少し高飛車でそれでも信用と気遣いが見える彼は僕にはきっと見れないから。
きっとこれはただの僕のわがままなのだけれど終わりが見えることは多分きっと無い。


「タカ丸さんどうかしたんですか?」
「ん…いや、何でもないよ。手を止めててごめんね―。いま切り終わるから」
はい、と返事をする君は余りにも無防備で今ここで君のこの自慢の僕でも納得する麗しい髪を切り落としてしまったら君はどんな反応をするのか…とても気になった。







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