白石蔵ノ介小話

(ちょっと変態な蔵りんとの日常3)

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『――やから、――やんなぁ…』

「あのさ、さっきから何言ってんの？独り言とか珍しくない？」

『ハハッ、たまには俺やって考える事あるし口に出てまうこともあるっちゅうことやな』

「フーン」

『何や気になるん？俺が何考えてたんか知りたいん？』

「べ、別に」

『もーほんまっ！可愛い子やんなぁ！』

「だから別に知りたくないって！どうせ変な事考えてたんでしょ」

『いやなぁ、俺は可愛いと思うねん。顔も捻くれた性格も好きやねんで？』

「(結局自分ワールドですか。しかも褒められてる気がしないし！)」

『せやけどな、俺が可愛いと思っても周りがな……』

「は？」

『自分、』

「何…(すっごい嫌な事言われる気がするんだけど)」

『俺に見合う女になりや！！』

『ぶっ殺す！！』

(やっぱりナルメン)

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『ちょうかまん？』

「え、なに？」

『後ろ向いてみ？』

「何で、」

『ええからええから』

「何が始ま――って！！何処触ってんの！？今お尻撫でたでしょ？！撫でたっていうか揉んだ！！」

『診断やって。気にしたらあかん』

「気にする気にしないの問題じゃない！もう最悪…」

『大丈夫や、自分かなりえっちぃし』

「は、」

『お尻が柔らかい程えっちな子でお尻が固い程えっちくないんやって』

「…それって頬っぺたじゃないの……」

『………………そうやっけ？』

「何今の間！そのにやけ顔！分かっててお尻触ったんでしょ！？」

『そんな事ないてー俺別にお尻フェチちゃうしー』

「うわ、蔵がそこまで最低だとは思わなかった…(思ってたけど)何か凄いショック……」

『え、な、何でそない凹むん？』

「人の事騙したり嘘吐いたりとか人として最低じゃんか…蔵は変態だけどそうじゃないって思ってたのに…(思ってない訳ないけど)」

『じょ、冗談やって！！わざとや、お尻触りたくて嘘吐いてしもたんや、堪忍ごめん嫌わんといて…』

「ばーか！何認めてんの！大嫌い！！」

『は？』

「蔵なんか元々最低最悪なんだから嫌いだもんね、べろべろべー(今日はとことん言ってやる！)」

『……………』

「(あれ、またしょげた？)」

『…お前も嘘吐いたっちゅうことやんな、』

「はぁ？アタシは嘘とかそういう問題じゃな『俺に嘘吐いたら針千本じゃ許さへんで』」

「へ？」

『俺を怒らせた罰や、直にお尻触った「ら刺すからね」』

『……調子乗りました』

「宜しい」

(最後は素直なくらら)

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「あれ、」

『うん？』

「蔵の靴の裏にゴミ付いてた気する」

『は、ほんまに？そらあかん！早よ取らな』

「まぁ取るべきだけどそんなに急がなくても良いんじゃないの？」

『あかんて…バチが当たったらどないすんねん』

「バチ？何で？」

『っちゅうか付いてないやん。ビックリさせんで』

「見間違いだった？靴の裏って一瞬しか見えないから、……………何、それ」

『どれ？』

「それだよそれ！靴の裏に小さく赤い字で書いた絶頂×∞…！」

『ああ、これ？靴の裏に絶頂って２００回書いたら絶頂の神様がパワーくれんねんて』

「……はい？」

『聖書に書いてんねん。絶頂を信ずる者、何事も妥協許すまじってな。せやから俺、片足２００回ずつ全部の靴に書いたんやで。お前もやった方がええんちゃう？ご利益あるし絶頂の神様は信じるとる人をちゃんと見てくれてんねんから』

「い、いや、遠慮しときます…(絶頂って宗教だったの…！っていうか気持ち悪っ)」

(絶頂教)

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「な、何やってんの…！」

『何って、読書(毒草図鑑)やけど？』

「そうじゃなくて…体育終わって制服が無くなってるかと思えば、」

『ああ俺が着とるんやから無いやろなぁ』

「否、普通に言わないでよ意味が分かんない…！」

『自分の匂いするかなぁ思てん。ついでに俺のエクスタシーな薫りも付けたろかなって』

「悪いけど気持ち悪いのナニモノでもない」

『またまたぁ！ほんまおしゃまさんやねんな！(ウインク)』

「ふふふざけないでよ！何処に女の子の制服着ておしゃまさんとか言ってる馬鹿男が居るの！」

『ここに居るけど』

「やだ、まじきもいし…！もうアタシ体操服のままで良いからソレ捨てといて！新しいの買うし！」

『え、ほんま？せやったら俺のコレクションにするわ！おーきに！』

「は？」

『せやけどそれなら着るんやなかったー自分の匂い退いてまうやん』

「(この男、本気でやばい)」

(女生徒くらら)

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