メモ
思い付きのくだらない文章


▽本当は僕だって護りたいよ。
TOX2ネタバレ注意
ジュード+ルドガー分枝世界の話


月が湖に反射する夜、僕たちはルドガーに会いに来た。
「ねぇ、ルドガー。」
目を覚ました僕は傷ついた身体を庇いながらルドガーに問いかける。
「…っ!?……何だジュード?」
「…ねぇ、分枝世界って本当の意味で何もなかった事になっちゃうのかな?」
「…ん?」
ルドガーは小首を傾げて出会った時と何ら変わらない。それが少し嬉しかった。
「あ、確かに消えなきゃいけないんだけどさ。分枝世界ってもしかしたら辿ってた可能性なんだって思ったんだ。その可能性はそうであればとかなんて世界もあったし、そうじゃない世界もあった。分枝世界は本当に消えなきゃいけないのかなって思ったんだ。」
「…嗚呼、消えたくないな。」
「なんで、この世界は正史世界じゃなかったんだろうね。」
「……」
ルドガーは表情硬くなる。
あの日からエルが居なくなってカナンの地への道が開かなかった時から全てが可笑しくなった。僕たちの関係もルドガー自身も。
「ねぇ、分枝世界って本当になくなっちゃうのかな。綺麗に跡形もなく。それも誰の記憶からも全部っ!諦めきゃいけないのかな?」
「…諦めないさ。ラルもエルも俺が護る。だから、ジュード。諦めるのを諦めてくれ。」
ルドガー、ルドガー、僕たちは僕はまた君から大切なモノを奪おうとして居るんだよね。
「ルドガー…諦められたら、君をどうしたら助けられるのかな?」
「そんなの俺たちが正史世界の奴らに代わってカナンの地に行ってこの世界を正史世界に変えるしかないだろ。エルはもう、
奪わせない!」
「ルドガー、それは違うよ。きっと、誰も救われないよ。」
「そんなのこの分枝世界の方がもっと救われないさ。俺にまだ友人を失えというのか?」
嗚呼、みんなが倒れた後に自分だけ起き上がるんじゃなかった。なんで、ルドガーは最後に捨てるのを僕にしたんだろう。
「…もう、説得はできないんだね。」
みんながいる湖の底へ行こうかと思うのにルドガーは僕の腕を掴んだ。
「…ジュード、諦めろ。」
「止めてよ折角みんなの所に行こうと思ったのに…死にたくないって思っちゃうじゃないか。」
「それで良いんだ。ジュード、俺を許してくれって都合良いよな。やっぱり許さないでくれ。」
嗚呼止めてよ、いつもみたいにもうしょうがないなぁって言っちゃうじゃないか。
まだ、自分達の世界が正史世界だと思ってた頃に戻りたい。
「…もうしょうがないなぁ。ルドガーは。」
あーあー言っちゃったなぁ。嗚呼、もしかしたら僕は時歪の因子になるのかな。それともルドガーが…
もう、考えるの止めよう。
僕はもう選択してしまったんだから。

End









とある、ヴィクトル分枝の分枝世界での話。
この分枝世界ではルドガーがヴィクトルとして時歪の因子なるのではなくてルドガーに殺されなかったジュードがヴィクトルに付き従う事で時歪の因子になってしまう分枝世界。
今現在はまだ、エピソード10くらいだからそこまで終わってませんけど…


2014/10/19 15:13


▽旅をする魔法使い


魔法使いは旅をして居た
一人ぼっちだけど
始めから一人だから大丈夫

色んな場所を見た
そこには自分と同じ姿だけど
確かに自分とは違う人たちがいて
魔法使いは眺めるだけだった

違う人たちがやる事は
魔法使いにはわからなくって
いつ見ても飽きなかった

色んな所に行って
全部回った後に戻ると
そこは違う場所だった

それからも魔法使いは旅する
何百年、何千年と月日は過ぎても
魔法使いの姿は変わらない

そんなある日一人の子供を救った
もちろん、魔法で
でも、周りは感謝なんてしない

魔法使いは蔑まれ
最期には身を焼かれ
命辛々逃げ延びた

魔法使いは泣きながら走った
もう何千年も生きてると言うのに
まだ死ぬのが怖いのだ

魔法使いが辿り付いたのは
白い花が咲き誇る花畑
魔法使いが旅を始めた場所

魔法使いはまだ泣いている
魔法使いは違う人たちと仲良くなりたかった
だけどもう無理だとわかってしまった

魔法使いは懲りず
また旅を始めた
だけど魔法使いは気付いていない
一人が嫌なことなんて


2014/03/21 10:46


▽世界で一番遠い物


一番遠い物は過去だと思う。
私たちはみんな時間と言うモノに強制的に進めさせられている。
立ち止まる事なんて許してくれやしない。
立ち止まってもゆっくり進むだけ。
歩けばたくさんの未来だった景色が見れる。
止まればもっと先あるものが見れないだけ。
後ろと言う過去を見れば先は見れないだけ。
後ろは走った所で遠く遠くなっていくばかり。
だから、歩くしかないんだと思う。
だから過去は遠く、未来は近い。


2014/01/04 22:06


▽印象について


私の印象は他人が決めることだと私は考える。
私の印象を私が決める時には少なくとも理想が入るものだと思う事があるからだ。
それに実際他人に聞いた自分の印象と私の考える自分の印象なんて自分に都合のいい事なんてない。
当たり前で聞いた本人もわかっている事ではあるはずの事。
第一他人過ぎればその事が本当と言われればお世辞でしかない事が本当のところだ。
だから、結局は自分の印象なんて他人の為だと私考えようと私は結論しようと思う。


2013/12/15 16:06


▽叶わない思い
ゼルダ 風タク
ネタバレ有り



僕は冒険をした。
それは妹を救う為に始めた冒険だった。
そこで僕は大海原を渡り沢山の場所で沢山人に出会った。
そして、沢山の幸せと不幸を知った。
僕は結局世界を救って、テトラと共に新大陸を目指し、そして新しいハイラル王国を建国した。
僕は結果的に幸せな人生を歩めたんだと思う。






叶わない思い






「彼には言わないで行きます。彼にはただの御付きのメドリでいたいので。」

彼女そう空を飛んでいる彼を見て、悲しそうな笑顔を浮かべて言った。
そして、僕らは大地の神殿に行き無事に魔物ビックポワを倒した。

「リンクさん、私はここに残ってマスターソードに祈りを捧げます。」

「…メドリ、君はそれでいいのかい?」

「はい、いいんです。これは私の運命です。だから、風の賢者と共に風の神殿へ行きガノンドルフを倒してください。」

「わかったよ。またね、メドリ。」

「はい!」

メドリは神殿の中心部に留まり僕は入り口に戻れる風に乗る。
その時メドリはぼそりと「さよなら。」と笑った。
僕は結局その足で火の島に向かった。
そして、ポストマンの居住区の入り口付近に花を片手にしたコモリがいた。

「へい、リンク。久しぶりだね。来たところで悪いけどメドリを知らないかい?せっかく綺麗な花をみつけたからメドリーにあげて喜ぶ顔をみようと思ったんだけど、どこにもいないんだ。」

「ごめんよ。僕にもわからないんだ。」

「そうか…もしメドリに会ったら教えてくれよ。」

「うん、ごめんね。」

「謝らなくても良いよ。リンクが悪いわけじゃないか。」

「うん、でも謝らせてよ。」

「変なやつだな。また来てくれよ。」

「うん、またね。」

僕はその後森の島に行って今度はマコレと共に風の神殿の封印を解き行った。


2013/10/12 02:03


▽平行世界と異世界
世界は創造された時に生まれる。
その時にその過去もコピーされ複製されたり、新たな過去が生まれるたりする。
そして、その先の未来は勝手に構築される。
平行世界されど異世界。
幾つもの平行世界が重なり自分の基準から大きくそれた世界だけども何処か自分の世界に似ている。
何故に何処か似ているかは夢見るものが関わっているからだ。


2013/07/15 12:59


▽世界はそのままだ
世界が壊れたその日に僕らは出会った。

崩壊して行く世界を救う為に僕は時空を超えて来た。
けどもどれもが夢を見ていた見たいに曖昧の世界だった。
僕は何を変えたかったのだろうか。
そしてまた後悔して、時空を超えるのだろう。

私はあなたを助けたいの少しの後悔であなたは残酷なくらいに繰り返すのだから。
だけど、私はあなたの中に存在していなかった。
だけど、私は出会った。

最期の日。
あなたは後悔する時に出会った。
世界を救うなんて一人ができるわけないのだから。
終ってしまった世界はそのままなのだから。
もう止めましょう。

あなたが幸せな世界を探さなくともあるのだから。
だから、もう止めて傷付くのは。


2013/05/15 07:14


▽毎日が始めまして
You are name?
君は誰?
My name is
始めまして。
そう言って手を差し出した私
君は何故か悲しそうに笑って手をとった

今日は良い天気ですね
一緒に散歩に行きませんか?
私は何気無く窓を眺めてそう言った

二人並んで春の暖かい道
野に咲く花を眺めて歩いた

You are name?
君は誰?
My name is
始めまして。
そう言って抱きついた私
君はちゃんと抱きしめてくれた

今日は曇りですね
花瓶のお花綺麗でしょ?
私は部屋にあった花を自慢した

二人でただ一緒にいた
時計の音が寂しく聞こえた

You are name?
君は誰?
My name is
始めまして
そう言って微笑んだ私
君は膝をついて泣いてしまった

今日は雨ですね
明日は晴れますよね?
私は明日の事を話した

二人で本を読んでいた
君は手にした本を見て泣いていた

You are name?
君は誰?
My name is
始めまして
だけどそこには誰もいなかった
私は外を眺めていた

今日は晴れですね
なんで一人なんだろう?
私は寂しかった

ふと見た机の上
本が一冊あった
その本を開いた時涙があふれた

だって私は記憶が無かったから
毎日私は日記を書いていた
君が帰る時に毎日私にこれを見せたから

だけど君は昨日死んでしまった
昨日私の前で自殺してしまった

日記には幸せがたくさんあった
だから、それは君のお墓の前に置くね

My name is?
私は誰?




2013/05/08 21:18


▽馬鹿な考え
戦勇。
ロスとアルバ
ネタバレ有り







ねぇ、どうして?
この世界は一人に重たい役を押し付けるの?
僕はそれが許せないんだ。
だってそうだろ?
ロスはただ普通に生きたかっただけなのにね。
自分から望んだ訳じゃないのにね。
たがら、僕は望んだよ。
勇者になりたいって。
だから、僕は自業自得だから良いんだ。
ロスの記憶も消した方が良かったのかな?
でも、どうしても出来ないんだよね。
だって、さみしいじゃない。

「勇者さん。何落ち込んでるんですか?あ、もしかして肋を折ってくれる人が居なくって嘆いて居たんですか?どんだドMですね。」

「なわけないだろ!でシオンどうしたんだよ。」

「何って、勇者さんに会いに来たんですよ。」

シオンは僕にちょくちょく会いにくる。
それは毎月一回のペースでだ。

「で何をそんなに落ち込んでいるんですか?」

「何でもないよ。」

「勇者さん。ずっと言おうと思っていたのですけど、魔法覚えませんか?俺がしっかり教えるんで。」

シオンは突然そんな事を言った。
それに僕は驚く。

「勇者さんなんて顔してるんですか?キモイですよ。ぷえーぷえー。」

シオンは嫌な笑みを浮かべながら指を指して笑う。

「もちろん断りませよね。と言いますか、貴方に断る権利なんてないですけどね。」

「何それ、理不尽!!」

「あ、勇者さんそれとも自宅(牢屋)警備員のままが良いんですか?いつまでもニートやっていたいんですか?」

「自宅違う!ニートだって好きでやってないよ!」

「ニートはみんなそう言います。」

「少なくともこの状態は言わねーよ!」

僕はいつものやり取りだ。
僕が一方的に疲れるんだけだけどね。

「勇者さん!さっそく机と筆記用具を用意してもらいますね!ルキにはもう話しは付けてあるんで!覚悟して下さいね!」

「ちょっ!何なのそのスゲー嫌な予感しかしない笑みは!僕には不安しかないよ!」

「勇者さんの空っぽの頭にどう詰め込んでやろうかと考えると楽しくって!罰ゲーム(物理)は何にしましょう!」

「罰ゲームがなんか恐ろしいよ!勉強するのに僕は命かけなきゃいけないの!?」

「明日には机とか教材を揃えるので、俺は明日も来ますね。それではまた明日。」

「お前は嵐の様に去って行くな!」

「勇者さんが柄になく落ち込んでるのがいけないをですよ。ぷえー。」

「え。」

ロスはそう良いながらもう僕からは見えない位置に行ってしまった。
きっと、明日からシオンのスパルタ過ぎる勉強にあたふたするんだろうと思った。
明日が楽しみになった気がした。
僕はシオンが来るまで何を馬鹿な考えをしていたのだろうと思い。
明日が早く来ないかなと思った。



終わり


2013/04/24 22:24


▽恐怖=

「何が悲しくって孤独を望むか。一人が孤独を望む事はない。いつも、他者が望ませる。恐怖とは死ぬことか?恐怖とは一人になることか?お前にとっての恐怖とはなんだ?…答えろっ!お前は、世界を救うんだろっ!どうなんだ、勇者!」
目の前に居るのは魔王だ。
魔王は赤い瞳で黒い髪。
そして、俺や置いてきた仲間達を遥かに超える魔力。
コレは全て魔族である証とされてきた。
「世界を救う…か。どうなったら世界は救われたのだろうな。…恐怖とはと尋ねたな。俺はこの世にある偶然が怖いさ。」
俺は異世界とて世界中を勇者として旅をした。
今までの狭い自分の世界とは違って何を見ていいか解らない程に何も知らない自分自身がいた。
勇者になったのはただの偶然に異世界に飛ばされてしまっただけだった。
「偶然。それは希望をもお前にとっての恐怖と言う事なのか?望む事すら恐怖なのかっ!?」
「魔王。恐怖は希望がある証だ。幸福を知ってる。だから、恐いんだ。俺は世界を救い世界を幸福にするのが恐いんだ。」
"パンドラの箱。
その中身は厄災だった。"
「なら、僕らが殺され、孤独に生続けろとでも言うのか?同じ人として生きられない僕らもお前ら人とも幸福を知らない方がよかったとでも言うのか!」
魔王は魔力が高いだけの人間だ。
俺はこの世界では異世界人だ。
「生き物は自分と似て違うものを受け入れるのが難しいんだ。同じで違うものが解らないんだ。解らないから恐怖で知らないから自分より優れていても解らないからこそ幸福なんだ。」
「それは同じだろう。解らないことが恐いのにそれが幸せと同じなわけが無い。それじゃ、どちらも救われないじゃないか!」
世界は矛盾が真実だ。
「なら、救うとはなんだ?これに答えがあるのか。誰が答えだと決めた。世界が幸せになるとはそれは押し付けだろ。魔王も勇者も結局は救われないんだ。世界だって全部が幸せじゃない。永久の幸せ何てないんだ。」
「救う?そんなの知らないさ。永久の幸せなんてあるわけない。だけどそれを望むのが恐怖なら孤独は恐怖にならないじゃないか。」
「どういう、意味だ?」
「違う生き物と居るから不幸と幸福を両立できる。それを否定したら孤独は何もない。何もない方が正しいなんて最悪だ。でも、お前はそれが救いだと言ってしまっているんだ。」
「何も無ければ、何も起こらない。未来だって、過去だって、現在だって、何も思わない方が恐怖なんてないだろ。ゲーム見たいにリセットしたって、違う世界に行っただけでその過程はなくならないのと同じだ。」
「なら、終わりの見えない終わりを勇者は探し続けなきゃいけないんだ。このループを抜けるには終わるには諦めるしかないのか?」
「何度繰り返せと言うんだ。いつ、終わりがあるんだ?何故諦めさせてくれないんだ。」
「だって、僕は魔王でお前は勇者だからだ。」
「関係無いだろ。そんなくだらない設定なんて。」
魔王も俺も結局人間で希な偶然を望んで嫌われて何も出来ない自分だけが残る怖さと生きる恐ろしさを感じながら終わりの見えない終わりを続かない幸せと言う救いを繰り返し続けなきゃいけないことだけは諦めても逃げられないのだろうと言う無意識の諦めがあったことを思ってしまった。
end


2013/02/19 13:38


▽猫
幸せってナニ
何度繰り返す
どちらが泣いている

真っ直ぐ歩いた猫は孤独死した
愛しいニンゲンに嫌われたから

真っ直ぐ歩き続けた猫は孤独死した
本当に真っ直ぐ歩けていなかったから

立ち止まった猫は幸せだった
愛しいニンゲンと一緒にいたから

ニンゲンは猫になりたかった

猫はニンゲンになった

同じ道を歩いたニンゲンは絶望した
愛しい猫が死んだから

同じ道を毎日に通り続けたニンゲンは絶望した
猫の気持ちを知ることも自分の気持ちを知ってもらう事ができなかったから

この道を見つけたニンゲンは幸せだった
愛しい猫に出会えたから

猫はニンゲンになれた

ニンゲンは猫になれなかった

猫は孤独死してしまった
ニンゲンは死ねなかった



2012/12/11 21:21


▽I can't tell with love.
彼女は愛いを知らない
彼女は他人を愛することを自分に禁じた

私は愛されない
私は誰も愛してはいけない

彼女は人に依存してしまった

彼女は願う
感情がいらないと、人で居たくないと
彼女は泣き叫んだ
この辛さを抜け出したいと
今は否定するしか道が無い
心を閉ざすフリをするしか自分を護れない

彼女は笑う意味など知らない
彼女は泣く意味など知りたくはない

私は知っている
私は知っているのを自分から拒絶した

彼女は自分を自意識過剰だと言った

彼女は願う
感情はいらないと、自分に意思はいらないと
彼女は笑いながら叫ぶ
もう意味が分からないと
過去を羨むしか出来ない
嘘を吐いて顔を背けることしかできなかった

彼女の精一杯は
あの日『ごめん』と喉から搾り出す事しか出来なっかた
拒絶の恐怖の可能性
私は自分を否定するしかなかった

私は愛してはいけない
彼女は依存してしまうから

彼女は触れられない
私は拒絶されるのが怖いから

彼女は願う
感情はいらないと、心がいらないと
彼女は笑いながら泣き叫んだ
自分が全て壊れてしまえばいいと
助けを求める意味など知らない
逃げていることを知っているのだから

I can't tell with love.
(私は愛してると言えなかった。)


追記
2012/12/07 23:31


▽深層心理


ゴポゴポ、ブクブク。
深く、深く、沈む。
目の前は水中独特の蒼色かかった歪んだ美しい風景。
沈む、沈む、深く。
鰓呼吸のできない身体は酸素が欠乏していく。
ブクブク、ゴポゴポ。
嗚呼、このまま水に慣れたら消えた事になるだろうか。
手を伸ばして水を掴む。
ゴポゴポ、ブクブク。
服が水を吸って身体を沈める重りになる。
沈む、深く。
水底はどこ。
伸ばした手を誰かに掴んで欲しいのは誰。
伸ばした手は水を掴むばかり。
意識にノイズが入る。
酸素が欠乏して身体を痺れさせる。
苦しさなんてとうに忘れさせる。
伸ばしたままの手はそのまま。
ブクブク、ゴポゴポ。
深く、沈む。





2012/10/01 21:13


▽偽りを願った


偽りしかない世界でも
真実しかない世界よりはマシだよ

偽りはいつの日にか
真実よりも奇跡を起こすから

例え未来が見えても
真実は何時までも残酷だから
それとは違う世界に行きたいよ

それが偽りと言われようとも
何れは本当になるから

私を未来を知ってるとは言わない
私は未来の可能性を知ってる

今は偽りだけど
この先も偽りのままかもしれないけれど
どこかは変わるはず




2012/09/25 07:13


▽the last permanent.
今の世界を正そうと願うのは悪
ただ崩壊させるのは恐怖
終わりは突然来るモノ
そして
始まりも突然来るモノ

恐れてはいけない

独裁者は孤独で
それを否定する全てが正しい世界に生まれた
決して何も正しくはない

何が悪だと言う?
何が正義だと言う?

独裁者は好きで悪をやってはいない
世界を変えるために壊すのだ
壊れない世界は何もない
ただ一定に衰退するだけ

今の世界を継続させたいと願うのは正義
ただ平穏を繰り返すのは安定
亀裂は突然入るモノ
だから
崩壊も突然来るモノ

逸らしてはいけない

人々は集団で
それを当たり前である世界に生まれた
きっと間違えなのかもしれない

何が当たり前?
何が間違え?

集団は正義と悪を創る
世界を継続させるために創るのだ
壊れる世界は新たなモノを創る
未来が続く

誰しもが変化と安定を望む
世界は明日壊れた
誰もが壊した者を悪と独裁者と呼んだ

誰かが過去を憂いた
世界は昨日始まる
誰もが創ったものを正義と王と呼んだ

今の世界を肯定も否定もどちらも平等
ただ時の歩みは停まることは無い
起こりうることは起こるモノ
だけど
それを創造することなどできないモノ

放棄してはいけない

同じで異なる
崩壊と破壊
再生と創生
正義と悪徳
―――終わる
the last permanent.




2012/09/22 23:20


▽永遠なんて欲しくない


生と死は繰り返す。
何度も同じ事の繰り返し。
私達は平行世界を繰り返してる。
何度、死んでも別の世界にはいけない。
同じ世界の繰り返し。
いっそ平行でも何でもない違う世界に行ければいいのに。
そしたら永遠の輪廻から外れた事になるのかな。
だけど、記憶がある時点でそれは平行世界なのかもしれない。

「ねぇ、生き物が死ぬと二度と会えないの?」

「いいえ、あなたがこの世界から消えたらまた同じ出会いができるの。何度も繰り返し。もう何度も繰り返しているかもね。」

生と死は永遠だ。
永遠でなくなればいいのにと私は謳う。

夢で死んだ私は平行世界の私。




2012/09/07 22:05


▽花束に埋もれた
私の頭上にはたくさんの花。
どんどん、私を埋めていく。
たくさんの花。
色鮮やかな花。
色の薄い花。
枯れかけた花。

私の足下から埋めて行く。
どんどん、私を埋めていく。
たくさんの花。
楽しさも
悲しさも
忘れて行く事も

私の全てを埋めていく。
私が見えなくなるまで
これは私の記憶なの?


2012/09/06 07:33


▽今、私は引きこもりたい。
人退
妖精さんと私ちゃん




「にんげんさん、どうしましたか?」

なんと、まぁ可愛らしい妖精さんが話しかけてくるのでしょう。
だけど、今の私には相手をする元気なんてないのです。

「ごめんなさい。今は独りにして。」

「にんげんさん、うつです?」

「こころのけあひつようです?」

「私は自分の発言に後悔をしているだけなので鬱ではありませんよ。安心して下さい。」

そうは言いましたが、今は引きこもり気分でしかありません。



2012/08/27 08:32


▽勇者と魔王の会話
「世界を救ったヒーローだってね。
自分の現在と未来を護りたかっただけ。
なのに周りはそうとは思わないらしい。
だから、勇者だのはやしたてたりして、俺はただ誰も魔王と話し合おうとせずに魔王を倒して欲しいだの言われ本当に迷惑な話しなわけよ。そう思わない?」

「え、あ、その…僕に言われても。何ともお答えし難いです。」

「いやさ、あんた魔王じゃん?勝手に魔王殺してやるって言われても意味わかんなくない?」

「えーと、僕が知らない間に何かしたからじゃないのですか?」

「はぁ…駄目だね。君は知ってるかい?過去も現在も生きる全てはね。未来を見たいから生きるんだよ。」

「未来を生きる為にではないのでは?」

「違うよ、未来に新しい命を継続させる為。」

「それは素晴らしい事じゃないのですか?」

「さぁ、永遠よりはマシなだけかもよ?」

「貴方は本当に勇者なのですか?」

「君だって本当に魔王かい?」

「僕のは所詮肩書きです。」

「じゃあ俺のもそう言うことで。さて、世界を救済しますか。」

「貴方のは世界征服だと思います。」



終わり


2012/08/18 11:26


▽これを不幸と呼ばず何と呼ぶ4
4.デコラ君と狼さん


宮崎はその後、俺の首根っこを掴んで先生の言葉を無視して教室を出て行ったらしい。
だが、妄想に耽っている俺は知ることはなかった。
え、だって妄想の世界が素敵すぎるんだもん。
そんで今俺のいる場所は何故か旧校舎の音楽室。
ここはこのデコラー野郎がよくサボりに使っている所だ。

「ワッツ!なんでここに俺は居るんだ!!」

「んー、綾たんが妄想タイムに入っちゃったからかなぁ?」

「は?それでなんで、デコラ君と俺は居るのかな?」

「だから、オレっちの事は雅って呼んでよ。」

「うん、デコラ君。俺は美形は遠くで見たいんだ。」

「だから、オr「うん、それでね。デコr「だかr「うん、デk「だk「いい加減にしろや。うるさくって寝られへん。」

「「すいませんでした。」」

「許さへんよ。この梓様の睡眠妨げたこと後悔するとええよ。そこに、ナオレ。自分ら。」

うわぁー…嫌な人居たよ。
いや、これはこのデコラ君を生け贄に逃げるを選択するべきだよね?
いや、敵うわけないよ。
だって、今、目の前に居るのは学校でも有名な美形の一人、その名も北城 梓(ホウジョウ アズサ)とか言う1匹狼様ですよ。
いやぁ、これはやっぱりね。

「ということで、デコr、いや、宮崎。お前のあの”俺が護る”って言葉(だけ)を俺は信じるぞ。」

「え、綾たん…俺がんばるよ!でも、次は雅ってよんでね!」

「期待してるよ。うん!」

「うぉぉおぉぉ!!!オレっちは負けないぜ!」

さて俺は今のうちに逃げるぜ。

「ちょい待ちんしゃい、亘。あんさん、どこ行く気や?」

今だけ、信じよう。
俺のプレーヤーよ、今こそBダッシュだ!!

「あ、綾たん!…ハァ。テメェのせいで綾たんが逃げちまったじゃねーかよ!」

「ハァ?綾たんだぁ。何ゆーとんの?自分、亘の何や?」

「っけ、てめぇこそなんだ。ボッチ野郎。」

うん、俺は知らない。
今は言葉だけの冷戦状態だけど、これからが怖そうだよ?うん。
さぁ、逃げよう!もっと早く!俺は加速する!






追記
2012/07/23 19:14


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