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「#お仕置き」のBL小説を読む
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▽こねた2



拍手お返事に書いた「七夕の約束」のこねた


「でかした鬼道君!いやッ息子と呼ばせて貰おうか!」
「ちょ、理事長静かに…それはまだ先の話で」
「いやいやいやいや何を言っているんだね?君が行く先々まで夏未の傍に居てくれると言う確証を得たんだ!これが喜ばずに居られるかイ?」
「はあ、まあ、そうですが」
「君が未来の夫なら申し分ないよ!もう強引に私達で進めてしまおうかと話し合っていたんだよ、鬼道君とね?君と夏未の気が変わらないうちにね!ほら若い人は移り気だからね?いや君が浮気をするだなんて言ってる訳では「おとうさまあああ!!」
「わあ!夏未ッ」
「お待ちなさい!」
「じゃあ後で!息子よ!」

きらりとメガネを光らせて一之瀬の決めポーズをすると理事長は走って行ってしまった

息を切らせた夏未が鬼道に謝罪する

「ごめんなさい、父が何か…」
「いや、大丈夫だ…ただ」
「?」
「俺は浮気しないから大丈夫だ」

夏未は真っ赤になって、そして眉を釣り上げて「お父様ったら」と呟くと走って行ってしまった


夏未にこっぴどく叱られるであろう理事長を少し気の毒に思いながら、鬼道は夏未の走って行った方向へと目をやるのだった

「ん?」

何かに気付いて、鬼道は眉間にシワを寄せた





「君はもしかして」

夏未は呼び掛けられて振り返った
父に逃げられた夏未はその姿を探して校舎を歩き回っていたのだ

「あ、鬼道君の」
「やあやあ、やっぱり夏未さんだったね!」

思い切り手を握られてブンブンと勢い良く振られる

「この度は我が息子の申し出を快諾してくれた様で全く嬉しい限りだよ!」
「は…はい」

夏未は顔を赤くした

「総一郎君から連絡を貰ってね、いや、有人はそう言う事はなかなか私に話してくれなくてね…」

夏未は父の先走った行動に少し頭を痛めながら、この騒動がどうかこれ以上大きくなりませんように、と願う


「君が有人を送って来てくれた日があったろう?あの時からもう私は君が有人の婚約者になってくれないかとそれは気を揉んだんだ…先手必勝、何でもそうだがね、良いものは早く手にいれないと、まずいんだよ…誰かに先を越される可能性もある、いや、君が他の誰かに気を移すと言っている訳じゃないんだよ!私の予想によると、君は絶対男子連中に人気がある筈なんだ、だからだね、あの時も有人に「婚約してしまおう」と持ちかけたんだが、その時期は自分で決めるからと言って聞かなくてね…だから今回」
「ととと父さん!!!!」

夏未と鬼道の父が振り返ると其処には息をぜえぜえ切らした鬼道が真っ赤な顔で立っていた

「まずい…」

鬼道の父が呟いたのを夏未は聞いた

「姿が見えたからまさかと思いましたが…」

コホン、と鬼道の父は咳払いをすると「じゃあ失礼するよ、理事長に所用があるんだ」

と静かに歩いて行ってしまった

「…ちッ…父が何か言わなかったか!」

慌てる鬼道に、夏未は「大丈夫よ」と答えると、謝った

「ごめんなさい…私がお父様に漏らしてしまったから」
「きっと無理矢理聞かれたんだろう?仕方ないさ」

鬼道の言う通り、半ば無理矢理だ

『おや?夏未随分嬉しそうだね?何か鬼道君と良い事があったのかな?どうかな?話してごらん?え?何でもないって言うのかい?じゃあ鬼道君を呼び出して直接聞いてみようかな?』

はあ〜と夏未は大きな溜息をついた

「反対されるよりはいいが、ちょっと、俺達よりはしゃいでいる所が難点だな」
「そうよねえ…」

そう言って2人は顔を見合わせて微笑み合うのだった









はしゃぐ父親達を書きたかったのです


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ファイヤードラゴンに勝利したイナズマジャパン




(円)「やったぜ!夏未に会いに行くのは名実共に俺達イナズマジャパンだぜ!」
(照)「く…ッ悔しい!こんなに僕は愛に溢れてるのにッ」
(南)「畜生…」
(涼)「……」
(チ)「何を話しているんだ?やあ円堂君…有意義な戦いだったよ、ありがとう」

がっちり握手するチャンスウと円堂
其処へ鬼道もやって来る

(照)「勝った方が、決勝リーグに出場するのは勿論、それを見に来る予定の夏未さんに会える筈だったんだ…」
(チ)「ナツミ…?」
(南)「可愛いぜ!」
(涼)「美しい」
(照)「麗しい」
(円)「そうそう!」
(鬼)「そんな話をしていたのか…」
(チ)「へえ…」
(涼)「何だチャンスウ、良く分かってないようだな、雷門夏未の魅力を」
(チ)「そりゃそうだろ、会った事も無いし、見た事もないんだ」
(円)「おーい目金〜」

円堂は目金の所に走って行って、デジカメを借りてきた

(円)「此処に写ってるぞ、確か…あ、あった」

ほら、と言って円堂はその写真をチャンスウに見せた

(チ)「…ッこ、これは!!!」

チャンスウの目がカッと開いた

(チ)「素晴らしい…!」
(南)「だろ?」
(チ)「何で早く俺に教えてくれないんだ!もっと早く知っていれば…」
(照)「時既に遅しだ…」
(チ)「お前飛べるだろう!連れて行け!」
(涼)「その手があったな!!!」
(南)「俺もだ!」
(照)「ちょ、馬鹿じゃないの?現実的に考えて無理…」
(チ)「超次元だから何とかなるだろ!」

韓国勢4人組がわあわあ騒いでいる中
鬼道は円堂に囁いた

(鬼)「おい、この画像くれ」
(円)「あ、俺も欲しい」
(鬼)「他のヤツには内緒だ」
(円)「そうだな!!」

円堂と鬼道は顔を見合わせて拳をごつ、と合せるのだった






うん、チャンスウの目が開くとこが書きたかったの
これで、夏未ファン一人増えました






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