▽こねた1
ファイアードラゴンとの決戦前
(円)「それにしてもお前達が韓国代表とはなあ」
(照)「ふふふ…手加減しないよ円堂君」
(円)「望むところだぜ」
(南)「おい」
(円)「え?」
(南)「夏未はどうした」
(涼)「そうだ雷門夏未はどこだ」
(照)「そうそう夏未さんは何処かな?」
(円)「ああ…」
円堂は遠い目をすると寂しそうに言った
(円)「海外留学しちまったんだ」
(南・涼・照)「なん…だって…!!!!」
南雲は円堂の胸ぐらを掴み揺さぶった
(南)「てめえ何で行かせたア!!」
(円)「前から、決めて、たって、」
(照)「僕なら一緒に行くね!」
(南)「俺なら、俺の傍にいろ、って言うね!」
(涼)「私もだな」
南雲は円堂から手を離す
(円)「ちぇっ勝手な事いうなよなあ」
(照)「愛が足りないんだよ!君には!」
(涼)「貴様は雷門夏未よりサッカーボールの方がお似合いだ!」
(円)「でも予選突破したら向こうで会えるかも知れないんだぜ」
(南)「それを聞いたら負けるわけにはいかねーな!」
(照)「そうだね!」
(涼)「勝って雷門夏未に会いに行くのだ!」
(円)「待てよ!夏未に会いに行くのは俺達だぜ!」
(照)「愛が足りない君には負けないよ!」
そして4人の睨み合いは続く…
オチは無い
とにかくこの4人が書きたかっただけ
少し前からこ4人が頭のどっかに居まして、15000の記念話もこれにしようか迷ったぐらい…しかし話がまとまらず、こねた行きになってしまった…
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「おい!ついに来るべき時が来たぞ!」
半田が嬉しそうに部室に駆け込んで来た
そしてキョロキョロと周りを見回し、ホッとする
風丸とマックス、染岡が不思議そうな顔をする
今の所部室には半田を含め、この4人しか居ない
「よし、いないな」
半田は小声で話し出す
「6月の下旬からプールだってよ?」
半田は嬉しそうに、にやけた
「それが何だ?」
染岡の言葉にマックスが説明を加える
「雷門か、木野の水着姿が見られるって事でしょ」
半田は勢い良く頷き、風丸と染岡は赤くなった
「お前、そう言う事を…」
風丸が慌てると、半田がニヤリとした
「見たくない?」
「………………………………………………みたい」
ぽつりと出た言葉に風丸は慌てて口を手で覆った
染岡が開き直って言う
「それが、ふ、普通だ!健全な男子中学生だろう!」
「ま、鬼道と豪炎寺は穏やかじゃないだろうけど仕方ないよね、授業だもん」
マックスの言葉に大きく頷く半田
「授業だもんな!」
「授業だ」
染岡までも頷き、風丸も
「授業だもんな…」
と呟いた
みな一様にウキウキとした気持ちを隠し切れず、その日の練習には熱が入るのだった
しかし風丸はふと気づく
半田、染岡、マックスは夏未と秋とは全くクラスが違うことを
木野と一緒なのは円堂と豪炎寺だし、雷門と一緒なのは鬼道と俺だ…
この事実は伏せて置こう…
半田なんかあんなに嬉しそうにはしゃいでメンバー達に不思議がられてる位なんだから
そう決意するとちょっぴり気の毒そうに、半田を眺める風丸であった
みんな思春期男子中学生…ってのを書いてみたかった
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「お兄ちゃんおかえりー」
「夕香、ただいま!」
「優勝おめでとう!テレビ見てたよ!」
「ありがとう」
豪炎寺は嬉しそうに抱きついて来た夕香の頭を撫でる
「それにしても」
「うん?」
「お兄ちゃんがあそこで告るとは思わなかった」
「こ、告るって…」
「ねえねえお父さんにしょうかいするのはいつ?」
「はッ?」
「いつ夕香のお姉さんになってくれるの?」
「ゆ、ゆう…」
「今日もつれてくるのかと思ったのに…秋おねえちゃん」
ぷう、と頬を膨らませる夕香を見つめ豪炎寺はたじたじだ
「せめる時はどんどんいかないと!だってお父さんだってあれ見てたはずだよ!だから、お父さんに会わせるのも早い方がいいと思う…ぜったい!そうすればお兄ちゃんと秋おねえちゃんはずーっと一緒にいられるよ!ほんとにどうして今日つれて来なかったの?今日はお父さんもう直ぐ帰って来るんだよ」
マセた言葉が夕香の口からすらすらと早口で出て来て、豪炎寺の思考は思わずストップして顔が赤くなる
返す言葉も見つけられないまま固まっていると、夕香がさらにたたみかけた
「まったくお兄ちゃんはつめがあまいんだから!」
豪秋もみんなに公認
あのお父さんと豪さんが秋ちゃんについて語るとか…うーん、いいなあ…