君の言葉

「平気だ」と嘯くくせに君の目はどうしてそんなに悲しげなんだ

天邪鬼な君の「さみしくない」程信用できない言葉はない

全部偽物なんだろう「愛している」と言う君の台詞には真実味が一欠片もない

君は「泣いてない」というが俺のシャツを濡らす液体は涙以外の何物だと言うつもりだ

「寒いから」と手を絡めてきた君に今日はいつもより暑い日なのだと言い掛けて黙った