私が苦しむのは君のせいだから

[私] 私の命で君の牙を研いて
[が] 画用紙を全部使い切って最後のページだけ君にあげる
[苦] 苦しいのは君だけだから安心して 
[し] 沈んだ君の骨は少しだけ甘そうな色をしていたね
[む] 紫色をした空の下で君が私を呼んでいた事があった
[の] 望んだものは君と描いた夢の実現
[は] 吐き出した言葉はもう戻らず君の胸の奥で毒を撒き散らし朽ちる事を望む
[君] 君よりも大切なものは世界一杯にある
[の] 覗きこんだ穴の向こうに君が居る
[せ] 説得は君の役割最終手段の脅しは私の役目
[い] 意識の最果てに在る物が真実ならば私の真実は君なのだろう
[だ] 騙し騙され閉じこもる君を慰めるのが趣味だったりする
[か] かくれんぼが好きだったのは君じゃなくて私だったんだ
[ら] 乱暴な言葉で完全武装を気取る君の隙間を剥がしていく