戦場より地獄へ告ぐ

「忘れたでしょ?もう思い出せないでしょ?何を守りたかったかなんて、大した意味はないのよ」

「残念ながら我々は此処以外に居場所はない。
女の乳の温もりよりも、鮮血の生暖かさの方が身近だからだ」

「やあ人殺しの英雄君!次は誰を仕留めるんだい?誰の死体を盾に生き延びるんだ?」

「眼が違うんだよ、気付いてただろ?あれは化け物を見る眼だ。決して相容れる事はないさ」

「駄目だよ。汚れているんだ、もう戻れない。未来に幸せなんて望んじゃいけないんだ」