聖夜 嗚呼寒々しくも美しい時よ
並ぶ不在着信の中 見慣れた番号が一つだけ異物のように紛れていた
拉げた箱には赤いリボンがほんの僅か残され 触れた振動で床に落ちた
聖歌が聞こえるよ 優しい響きだよ 見に行こうよ 今日は聖夜だよ
消し忘れたツリーのライトは丁寧に孤独を伝えてくれた
貴方の為の箱には 青いリボンが花のように咲いている