side.死にたがり

気が付いたら見知らぬ場所にいた

誰も僕の故郷を知らないという

なぜ?

どうして?

そんな言葉を繰り返しても

答えなんて得られない

次第に疑問を口にすることをやめた

鍵を握るのはあの赤い瞳だけだ

手がかりなんておぼろげな記憶だけでないも同然

それでも探すことを諦めることはできない

帰るんだ早く

みんなの元へ

そう心に誓った