某所某日イギリスにて 「ふんふんーふん♪」 1人の金髪の少女がなにやら楽しげに鼻歌を歌いながら通りを歩いていた 「あら、フォルちゃんどうしたの?」 金髪の少女に長い黒髪の少女が声をかけました 「今ねポルカちゃんに渡すマフラーの毛糸を買ってきたんだよ」 「そうなんだ」 「うん」 出来上がったマフラーを想い人に渡す瞬間を思い、嬉しそうに微笑む金髪の少女 それから二人は歩きながら穏やかに会話を続けていた 「あ、そうだシャーロットちゃん」 ふわりと黒髪の少女の首にマフラーが巻かれた 「これは?」 「ふっふっふー私が編んだんだよ」 「もしかして試作品なのかしら?」 「ち、違うよ!ちゃんとシャーロットちゃんの為に編んだんだよ!!」 少しからかうような口調でそう聞いた黒髪の少女にそんな事はないのだと一生懸命伝えようと身振り手振りしていた 「わかってますよ」 くすくす笑いながらそう告げる黒髪の少女にほっとした少し困ったような笑顔を浮かべる金髪の少女 「もー焦っちゃうんだよ」 「ごめんなさい」 笑い合う二人の少女に冬の暖かな陽光が降り注ぎ、黒髪の少女の首には少しいびつだが少女への思いの詰まったマフラーが揺れていた ―*―*―*―*―*―*―*― 再び鴇色かの様宅の恋する乙女ことフォルさんとシャーロットさんをお借りしました 好きな人のためにマフラー編む女の子はかわいいと思います |