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2016 / 04 / 18 ただ繰り返す毎日に


狭い部屋で捨てられないいくつかのものに囲まれて幸福なため息をつく。安物の時計が自分の存在を忘れないでくれと言わんばかりに時を刻む音を部屋に響かせる。私は狭い部屋の中で横になり高い天井を眺めながら、これが当たり前の日常なのかとまるで他人事のように思う。今まで刻んできた毎日が時々、嘘のような気がしてくるし私がここにいるはずなのに今まで別の誰かとして生きて自分を客観的に見て生きてきたような気もしてくる。
不思議な言葉にならないもどかしさの中で変わらず時を重ねていく。私はずっと私のはずなのに、もしかしたら毎日入れ替わり続けているのではないのかと宙を仰ぐ。そしてまた繰り返し「これが私の毎日なんだ」と思う。





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