受け止める/リゾット

夜中に携帯がなって短く「今から行く」と告げられた。うとうとしかけてた私はそれをぼんやりと聞いて、また瞼をとじるけど、15分もしない内に玄関のドアが開けられた。
「リゾット急にどうしたの」
ベッドから起き上がって一応部屋の入口まで出迎えるけど、リゾットは聞いても何も答えず、私を抱えるようにしてまたベッドに押し戻した。そして一言もないまま、深く口付けてくる。

「んぅ…、」

口を塞がれて舌を吸われて苦しいとリゾットの肩にタップすれば、その手も取られて枕に押し返された。

角度を変えたりしながら口内を乱暴に乱されて、唇はテラテラと唾液で濡れてる。
「っは…、」
唇から離れたと思えば耳を吸われ舐めあげられる。舌を動かされて鼓膜にダイレクトに届く水の音にそれだけで感じてしまった。

胸を揉みしだいていた手もだんだんと下腹に下がり、その大きな骨ばった手が秘部に触れる。少し弄っただけで、ぐちゅりと音がして、「入れるぞ」と同時に指を突っ込まれた。

どうやら今日はリゾットの方も余裕がないようでいいところばかり刺激された私は増やされた指で早々とイってしまって、だらしなく四肢を投げ出した。なのにあまり間を置かずに私を引き起こして

「いいか?」

半分くらい立ち上がったリゾットのソレを私の口内に押し込んだ。
「ん、んぅ…」
喉の奥に当たって苦しくて、涙目になりながら必死にくわえていると、髪を撫でられる。上目に見れば、あまり表情が変わってなくてわからないけど。
じゅぶじゅぶと、自分の唾液が潤滑剤のようになって音を立てていた。添うように舌を這わせた。
やがてズルッと引き抜かれて、やっと酸素をマトモに吸い込める時になったのに、休む間もなく私を押し倒して足を広げさせ、その間に膝を進めてきた。
指で確かめるようになぞって、濡れてるってわかったら無言のまま入口にあてがう。ちょっとだけまさぐったけど、すぐに押し入れてきて、その圧迫感に腰を退くように逃げれば掴まれていて逃げられるものでない。

「リゾッ、ちょっと、…っまって…!」
「…、」
「まっ… てって、あぁ!」
言うのにリゾットは押し入ってきて、痛いんだか嬉しいんだかよくわかんないまま広がったそこはギチッとして、あたる固いものを感じてた。あぁでもやっぱり嬉しいかも。

「痛いか?」
「何か、…あったの?」
「すまない」

息を整えてリゾットの方に手を伸ばすと、彼はまたその手を掴んで絡めてくれる。何かあった事は明白だけど、何も言わない。言わないで謝る時はいつも何かを抱えてる。
リゾットが腰を進めるとまたぐちゅっと水音がした。

「動くぞ」
「ん、ぅん、…あぁっ…!」

ぐちゅぐちゅと卑猥な音が恥ずかしいくらいにして、つい瞼を閉じてしまったら、瞼のうえに暖かな感覚がした。すぐに瞼を開けば、珍しく表情に出したリゾットが
「イチ、すまない」
とまた言った。

「いいの、」

小さく答えた。
リゾットがぶつけてくれるなら言葉でなくたって、たとえどんなになったって、受け止めてやりたい。
いや、受け止めてやる。




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