CANDY POP


※異物挿入

久しぶりに訪れた休日。普段は外食ばかりという大吾さんに簡単なご飯を作った。お腹が満足した後は一緒に片付けをした。そして、どういうわけか大吾さんは私の肩をマッサージしてくれている。ささやかだけど、一緒に過ごせる時間が嬉しい。それに、東城会の会長に肩を揉んでもらうなんてすごく贅沢な気分だ。
血行が良くなったおかげか、体がじんわり温かい。気持ちよさに浸っていると、後ろから両腕が回されて体を包んだ。いつの間にか、大吾さんの顔がすぐ近くにあった。私が咥えていた棒付きの飴をそっと抜いて、唇が触れた。ふにふにと感触を確かめるように触れると、すぐに離れた。

「こういうの、ガキの頃に食ったな」
「あ……懐かしいよね」
唐突なキスに驚く私に、大吾さんは世間話のように淡々と言った。わざとらしい果物の香りと人工的な甘さ。あまり美味しくはないけど、たまに食べたくなる味だ。
「美味いよ」
「そう?じゃあ大吾さんにあげる」
「……」
なぜか、大吾さんは無言だった。口内の飴が歯に当たって、カラカラと音がする。全体を口に含んだ後、飴を口から出して表面を舐めた。飴と唇が濡れて光っている。赤い舌が見え隠れして、ぴちゃぴちゃと音が聞こえた。普通に舐めただけではそんな音はしない。これじゃ、まるでエッチの時みたいだ。
「唯子をもっと味わいたい」

数週間ぶりの二人の時間。しっかり睡眠をとって、ご飯を食べてお腹も満たされた。若く健康な男女がすることといったら、お決まりの展開だった。もちろん私も期待していた。



「んっ……はぁっ……」

ベッドに座って大吾さんにもたれる体勢で、後ろから愛撫されている。姿が見えないから、手がどんな動きをするのかわからない。それに興奮していた。
髪の毛をかき分けて、露わになったうなじを唇が這う。それだけで気持ちよくて、ぞくぞくと鳥肌が立った。Tシャツから腕が差し込まれて、太い指が乳房を弄んだ。
「はぁ……あっ」
「こんな硬くして……」
「大吾さんが……マッサージするから、いやらしい気分になったの」
「俺もだよ。唯子に触れたら止まらなくなった」
「んんっ!」
ずっと胸の先端ばかりいじられて、気持ちよくて声が抑えられない。意地悪な大吾さんは、良くなってきた頃を見計らって途中で触るのをやめてしまう。とてももどかしいけど、それがますます私を興奮させた。腰のあたりに硬いものの存在を感じて、ますます昂った。

「挿れていいか?」
少し早急だと思ったけど、既に準備ができている私は早く欲しくて頷いた。下着を脱がされて、外気に晒された秘部がひくりと震えた。対面で挿入することを想定して体を起こそうとした時、秘部に固いものが当たった。それは男性器ではなく、先程まで大吾さんが舐めていた飴だった。
「嘘っ……!待っ、あっ」
当てがわれた球体が埋まっていく。直径3センチ程度のそれはすぐに入りきってしまった。
「ああ……入っちゃった」
「エロい顔してる」
脚を広げた自分の姿が鏡に映っていた。戸惑いと期待を抱いた表情だ。恥ずかしくなって目を逸らし、下半身の様子を見た。飴の部分はしっかり体内に収まり、細い棒が外に出ていた。
直径3cmほどの棒付き飴は、男性器と比較すると小さいものの、異物感はあった。大きさはともかく、食べ物が挿入されてしまったことが問題だった。
「んっ……はぁっ……」
あれこれと考える間もなく唇を塞がれた。吐息混じりの荒々しいキス。異常なシチュエーションと私の痴態を目の当たりにして、大吾さんも興奮していた。
「やだっ……」
「やめるか?」
そう聞かれて首を振った。本気で嫌がっていないことを、彼はわかっている。指を挿入した時と同じように、棒を持って中をかき回した。全て入ってしまいそうなところまで入れたり、浅いところで音が聞こえるように抜き差ししたり。大吾さんに操られて、飴は様々な動きをした。

「大吾さん、こういうの好きなの?」
「ん……そうだな。戸惑ってる唯子が好きだ」
飴を持つ手と反対の手が、太腿を優しく撫でた。少しずつ移動して、最も感じる箇所に触れた。あまりの快感に息をのむ。そこを同時に責められてしまったら耐えられない。
「ああぁっ!!」
「クリトリス、好きだよな」
私が激しく反応したことで、大吾さんは気分を良くしたみたいだった。左手で花芯を刺激しながら、右手で飴が規則的に動かされている。指でも男性器でもないものが抜き差しされているのは変な気分だった。

突然、飴が引き抜かれて、その刺激で液体が漏れてしまった。そんな状況を気にとめることもなく、大吾さんは愛撫を続けている。飴が再び膣内に入った。これまでの刺激で溢れた愛液。今度は、それを纏わせた指で、包皮から花芯を剥き出しにしてしまった。
「ひっ!ーーっ!!」
「そんなに良いか?」
「大吾さんっ!も、無理……!」
「ああ。いいよ、唯子……」
名前を呼ぶ大吾さんの声が遠くに聞こえる。飴を抜き差しする動きも、花芯を擦る指も止まらない。内腿がふるふると痙攣した。

「イク!イっちゃう……!!」
ついに限界を迎えた私は、大吾さんに背中を預けて脱力した。
ちゅっと音がして秘部から飴が引き抜かれた。濡れて光る球体を見て、大吾さんは満足気に笑った。
「唯子が舐めたから小さくなった」
「うう……もう食べられない」
男性器でも指でもなく、飴を挿入されて達してしまった。お菓子とはいえ、食べ物を駄目にした罪悪感と羞恥で頭が混乱した。服を脱いだ大吾さんが覆いかぶさってきて、それらは吹き飛んでしまった。

「今度こそ挿れるぞ」
頷いた次の瞬間、飴とは比べ物にならない大きさのものが一気に入ってきた。
「んうぅっ……!!」
強い快感。大吾さんが、飴では届かないところを刺激するから、声が抑えられなかった。
「大丈夫か?」
「気持ち良すぎてっ……大丈夫じゃない……」
「はっ……俺もだよ」

飴で遊んでいる間、手付かずだった大吾さんのものはパンパンに膨れていた。挿入の刺激を待ちわびた膣内を容赦なく擦った。既に全てが入っているのに、より一層深く繋がろうと、グリグリと押し当てた。
「もう入らないよぉ……」
「もっと入りたい……唯子の中に」
「ああぁぁっ……!」
両手が私の腰を寄せて、肌が密着する。私のものより少し硬い大吾さんの陰毛がクリトリスに擦れて、その刺激でまた達しそうになった。
カラン。聞き覚えのある音がした。大吾さんが飴を咥えて笑っていた。
「ちょっ……!やだぁ」
「甘いな……飴も唯子も」
「あ!はぁぁっ!」
飴を咥えたまま器用に胸の先端を口に含み、舌でころころと転がした。膣内に挿れたものを舐めるなんて。快楽でおかしくなってしまった頭で考えたが、最早そんなことはどうでもよかった。ひたすらに行為に没頭した。

「くっ……もう保たねえ」
大吾さんが苦しそうに眉を寄せて呟いた。低くて色っぽい喘ぎ声。腰を打ち付ける度にパンパンと音が鳴る。秘部がひくひくと痙攣し、何度目かの絶頂に達した。
「イ、ク……!おおぉ……っ」
ガチガチに硬くなったものが抜かれた。それからほどなくして、内腿に温かいものを感じた。

「はぁ……はぁっ……」
荒々しい息づかいが重なった。飴のベタベタと、私から出たぬるぬると、大吾さんが出したドロドロ。勢いに任せた行為でシーツが大変なことになっていた。

「ははっ、すげーことになっちまった。一緒に風呂入ろうな」
「うん。体がベタベタだけど気持ちよかった」
「部屋着だとすぐできるからいいな」
「私、スーツの大吾さんも好き」
「そうか?」
大吾さんは照れ臭そうに笑った。きっと、一緒に暮らしたら休日はいつもこんな感じになるんだろう。
まずはお風呂に入って、シーツを片付けて一眠りする。それから夕飯の買い物に行こう。メニューを決めてから行かないと買いすぎてしまう。残りの時間をどう過ごそうか。お酒を飲んでだらだら映画を観るのも良い。
今のまったりした雰囲気では一部しかこなせない気がするけど、彼と一緒ならそれも楽しいだろう。胸が躍った。

2022.6.7

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