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沖田は終業チャイムがなる前に教室を抜け出して保健室迄の道を足音を殺し足早で向かう。


__カ゛ラ__

保健室の扉が開いたと同時に終業のチャイムがなった。

「おや、沖田君腕のお加減が宜しくありませんでしたか?」

「はじめ君じゃなくて、山口さんは?」

「彼女なら居ません。」

「居ませんって、何処ですか?」

「体調が思わしく無いのに、桜を見ていたいときかないので、親御さんが到着するまで桜を見れるとこ「ありがとうございました。」」

山南の言葉を最後迄聞かず。
沖田は保健室から駆け出した。
校内を日が傾いた日の光が差し込み
陰影を作る。




“「桜の時期にはじめ君が顔を出してくれるなんて嬉しいな。」

「髪、切っちゃただね。僕、はじめ君の髪好きだったんだけど。短いのも似合うよ。」

「其れが洋装なんだ。」

「はじめ君?」

「ねぇ。はじめ君また桜、見に行こう。」

「何もかも落ち着いたら。二人で桜を見よう。」




 







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