9 山口が教室に戻る途中隣のクラスで、沖田の周りには男女関わらずクラスメイトが何人かと話ている風景を目に入れ、また外の桜を見た。山口の脳裏には、斎藤一として会津に渡った頃の事を思いにふける。丁度、桜が散って直ぐにあの戦が始まった。血と硝煙、砲弾が飛びかう中、自分の持って居る刀が肉を割くあの感触。断末魔の叫び声・・(体の良い様に、忘れたい記憶は忘れらぬか・・) ≪ ≫