温もり
今日は、僕にお客さんが来ました。
東京での会議後にお昼をしたのがきっかけで仲良くなった沖縄さんです。
沖縄さん曰く、「うち(地元)では見れない雪が見たい」からきたらしいのです。
「おおぉ…」
「沖縄さん、どうしたんですか?」
「雪…!!」
ああ、そうか。僕には、いたって普通に見えるこの景色も沖縄さんからしてみれば、初めての景色なんだ。
ふ、と周りを見渡してみると沖縄さんがいなくなっていました。
僕達が来ていた場所は豪雪地帯に指定されている場所なのでちょっと焦りました。
おろおろしていると何処からか沖縄さんが、僕を呼んでました。
「鳥取〜ちぃと手伝って〜。」
声は大きな雪玉からしました。
どうやら、雪だるまを作ろうとしたら大きくなりすぎて一人では動かなくなったみたいで
す。
「あ、うん!」
こうして、二人で雪玉をもう一つ作り、最初に作っておいたものの上に乗せ、事前に持ってきておいたバケツや木の実をつけて無事、雪だるまは完成しました。
「なんとか、できましたね!」
沖縄さんにそう言うと、沖縄さんは息で冷えた両手を暖めていました。
「沖縄さん、手を…貸してください。」
僕は沖縄さんの両手を自分の口元に持っていき、息を吹きかけて暖めてあげました。
「あ、すみません…嫌でしたか?」
そう言うと沖縄さんは首をふるふる、と横に振って、
「暖いさー、とっても」
そう言って、寒さで鼻を赤くした顔で笑ったんです。温もり(その小さな温もりを)
(二人で分け合いながら)
*******************アズミナさんリクで鳥取+沖縄でした。
ありがとうございました!!