とぉぉおぉのぉおおぉぉ!!

佐和山城に響く大絶叫。
勿論左近のだが。

「貴方また執務サボりましたね!?」
「あら、左近」
「仕方ないのだよ。代わりにやっておいてくれ、左近」
「ちょ、貴方達…」
畳に寝そべり、薄っぺらい黄色い何かをポリポリ食べる二人。
ちょ、姫着物、はだけてますよ!
「別に、いいじゃない。お父さんだよね、左近は」
「全くだ。執務は頼んだぞ、“お父さん”?」
「なに言ってんですか!」
昔はまじめだったのに…!
この姫というお転婆娘が来てからというもの、殿はとにかく壊れた(性格が)。
謎の南蛮語?(舶来語)を理解し、謎の食物を寝そべりながら食べ、謎の小さな機械の画面を二人して凝視して謎のry
「こら二人とも!ジャンクフードばかり食べない!」
「…左近のケチ」
いよいよジャンクフードなんて舶来語までわかってしまう自分に本気で落胆してしまう。
「執務が終わったら返します」
本当にどうしてこうなった!



左近は知らない。

押し入れの中の箱に、大量のポテチが入っていることを。






(別に、食べたっていいじゃない)




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