※時代背景、史実完全無視
※管理人が出したいキャラを出しただけ
※呂布ファンの方には大変申し訳ない内容(しかもくだらない)


とある戦場。
姫は毎度のごとく、凌統、甘寧と武功を競い、前線で暴れまわる。
苦労人・呂蒙はその近くで毎度彼らの尻拭いをさせられる羽目になるのだが、三人はそのようなことはまったく気にしない。

今回三人が賭けているのは、誰が敵将、呂布を討ち取るか。
彼らの頭の中には、負ける可能性というものは全く存在しない。それどころか、勝ったら他の二人になんでも命令出来るという賭けに勝ち、どのような屈辱的な罰ゲームをさせるかという考えだけ。

そしてたどり着いた補給拠点。
あちこちに兵糧や物資が置いてある、敵の重要拠点だ。
慌ただしくなる敵兵たちだが、拠点に入ってきた大柄な人物を目にした瞬間に冷静さを取り戻し、姫たちに対して迎撃の体制に入った。
「ふん、貴様らが相手か。この俺が蹴散らしてくれる」

しかし、味方はというと、
「!!」
「うわああああ!!」
「りょりょりょりょ、りょりょ(ry、呂布だああああ!!」
盛大に噛んで逃げ出す兵士たち。
「っしゃ、来た!!」
「血が滾ってきたぜええ!!」
「どいてろ茅ヶ崎!呂布を討ち取るのはこの私だああ!!」
三人が戦闘態勢に入り、今まで使ってきた武器から、対呂布専用第二武器に持ち変える。

装備完了!
・丸めた新聞紙!(凌統、攻撃力50、耐久性あまりなし)
・殺虫剤!(姫、攻撃力60、射程距離1.5m)
・食器用洗剤!(甘寧、攻撃力65、背中の油を溶かして戦闘不能に!)

「さあ、これでどっからでもかかってきな!!」
「よっしゃあ、暴れるぜええ!!」
「いっくよおお!!」
「ふん、そんなもの(虫退治グッズ)で、この俺を倒せると思ったかあ!!」
「むしろ、普通のよりこれのほうがあんたには効くだろ!」
三人が果敢に呂布に立ち向かう。
傍からその様子を見ていた呂蒙は胃が痛くなってきた。あのバカどもは…

だが、
「うわっ!!!」
「うげっ」
「ちょっ!」
突如、甘寧の足元から聞こえた、「ぷちっ」という何かのつぶれた音…。

「おい、凌統!俺の足に何が付いてる!?」
「ちょ、こっちに足向けんなっての!!」
凌統、敗走!!

「なあ、姫!見てくれよ!」
「冗談じゃない!こっちに近づかないで!」
姫、敗走!!

そして、
「お、おい、俺の足…」
「付き合いきれん。俺は帰るぞ」
呂布、撤退!!

「なあ、おっさ…」
「甘寧、それ以上近づくな。そしておっさんではない」
呂蒙、撤退!!

湿度の高い拠点に大量に置かれた兵糧のため、あの虫が現れたらしい。
甘寧は恐る恐る自分で靴の裏を確認し、そして…

「うげえええ!!踏んじまった!!汚え!!」
靴を必死に地面に擦り付けた。



後日、この賭けは誰も呂布を討ち取ることができなかったため無効になった。
そして、
「あれ、陸遜。何やってるの?」
「姫、こんにちは。今、甘寧殿に頼まれて(甘寧殿の汚い靴に着いた)呂布を(汚い靴ごと)完膚なきまでに叩きのめしている所です!一緒にいかがですか?」
「…陸遜、叩きのめすっていうより、思い切り燃やしているよね、それ。でもなんか楽しそうだから手伝うよ」

楽しくなってきた放火魔二人。姫が小喬から借りてきた扇でさらに炎を巻きあげる。
「その調子です!姫!さらに大きく燃やしましょう!」
「うん!さらに行くよ!!」
「おい!二人とも何をしている!!?」
(扇を借りた小喬経由で)周瑜に見つかり、こっぴどく叱られ、火の始末もすべてさせられた二人。今は周瑜の執務室で二人並んで正座している。

庭を通りかかった凌統と甘寧は、庭の一部が消し炭になっているのを見つけた。
「あ、これ…」
焼け跡から発見されたのは、甘寧の靴の残骸。無残な姿になっている。
「…呂布、討ち取ったり」
「あいつも、なかなか強かったな…」
二人は静かに呂布(違う)を地に埋めて埋葬(?)した。



(ちなみに、管理人の母は例の虫を食器用洗剤で撃退します。殺虫剤と違って人体には無害なのだとか)







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