蘭拓→本当の自分にやっと巡り会えた | ナノ
「やっやめろお、霧野おおっんあ」
「可愛い声だすんだな。神童は」
此処は部室だ。部活が終わって皆がとっくの昔に帰ってしまっている時間だ。が、神童を調教するために今日は遅くまで残っていた。何故調教かって?それは神童が今日俺と話す回数より松風と話す回数が多かったからだ。
「もうっだめえゆるしてえっあたまおかしくなっちゃう」
「大丈夫だ、毎日セックスしてるから慣れてきただろ?」
神童はブンブンと顔を横に振って否定した。確かに毎日セックスしてはいるが今日のは別だ。今日のセックスは調教だから。嫌がる素振りなどしてみたら鞭で打たれてしまう。すでにもう鞭でたくさん叩かれた痕がある。
「きりのいやああっやめろお」
霧野の胸をドンドン叩いた。抵抗すれば酷い目に遭うのは解っている筈だ。けれど神童は抵抗をやめようとしない。それにだんだん腹が立ってきた。鞭だくじゃ足りないと思ってカチャンとナイフを出した。
「神童?あんまり抵抗するとコレで神童のこと切っちゃうよ?」
きっと冗談だと思い抵抗を止めないでいたら、思い切りナイフを振り下ろして腕に大きな切り傷ができてしまった。
「っ――」
「悲痛に顔を歪める神童の顔もかっこいいんだな。もっとその顔見せて?」
そう謂ってまた振り下ろし反対の腕にズサっと深く刺された。血が両腕から出てきて耐えられない苦痛に泣き叫んだ。
「ぎぃやああああああああああっやっめろお」
「なんだ?神童らしくない声だな。そんな綺麗な顔してなんだ?その声は、うるさいから口にガムテープでも貼るか」
ペタッと貼り付け神童の声が聞こえなくなった。これで耳障りな音が聞こえなくなってちゃんと調教できる。そう霧野は思っていた。
「神童?今度はどこにコレ刺して欲しい?言ってみろよ」
「んんんーっん」
なにを言っても、んとしか聞こえない。霧野は困っていた。果たしてどこに刺せば良いのか。
「じゃあここなんてどうだ?心臓!そうしたら神童しんじゃうな」
はははと笑いながらいい、心臓の前にナイフを突き出した。流石の霧野だってやるはずないと神童は思っていた。霧野だって人間だ。心臓を刺したら人が死んでしまう事くらい解るはず。だから安心していた。
「じゃあね、神童」
そう一言言うなり、グサッと勢いよく心臓に刺さった。口や胸からたくさんの血が出てきて言葉を発する前にバタンと神童は前に倒れた。血まみれで倒れている神童を見て、霧野は笑った。
「ははははは、神童が言うこと聞かないからこんな事になったんだ!本当に神童は馬鹿だな!」
シンとした薄暗い部屋で霧野の大きな笑い声が響いていた。もう話しかけても返事しない神童を前にポタポタと涙を流して言った。神童がいなければ自分の存在価値はない。だから早く神童のいる世界に行かなくちゃ。
「神童、今から俺も逝くから待っててくれ。愛してる。神童」
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何ちゅう終わり方…
雑ですいません…
こんな荒ぶったのを最後まで見て
いただきありがとうございました!
2011.12.03