かえりみち | ナノ
部活が終わり帰ろうと思った。が、目の前に愛しの速水を見つけた。速水に駆け寄り叫んだ。
「おーい、速水ー一緒に帰ろーぜ」
「あっはい、いいですよ」
「じゃあいこうぜ」
ぐいぐい速水の手を引っ張りルンルン気分で歩いていると速水が手を離そうとしてくる。それに築いていたけどなんか離したくなくて離さなかった。
「ちょっと痛いですよお」
「あー、わっりぃな」
離すのがもったいないが仕方なく離してあげることにした。さっきまで繋いでいた手がだんだん恋しくなってきた。けど速水の手を探しても何処にもなかった。服のポケットに手を突っ込んでいたからだ。だから離したくなかったのに。とぼとぼ歩いていてもつまらない。もっと速水と喋りたい。話すこともないな、と思いいきなり質問してみた。
「ちゅーか速水ってさ好きな人いんの?」
「好きな人ですか?わかんないですよ…」
俺だったら良かったのにな。そう思った。せめて自分の気持ちだけでも伝えようと心に決めた。なかなか言い出せなかったがやっと言うことができた。
「ふーん、そっか、俺はねえ…」
「俺は…なんですか?」
「…速水が好き!」
やっと言えたと喜んでいたが、急に恥ずかしくてなってきた。そしたら速水もばっと顔が赤くなっていた。どんな答えであれ気持ちを伝えられて良かったと思う。とても清々しい気持ちでいっぱいだった。
「あのおー…」
「んっ?」
「僕も…す、すきです…」
「えー、あーまじか。びっくりした!」
本当に驚愕した。あの速水が自分を好きだなんて思いもしなかったからだ。でも両思いってなんかすごく嬉しい。速水の顔はさっきよりも真っ赤に染まり可愛かった。恋人といったら手をつなぐ!俺の中では当たり前の話しだ。だから速水と手をつなぐ為に少しだけ手を伸ばしてみた。少しだけ手が触れた。速水は恥ずかしがって握り返してこない。
「速水ー、手繋ご!」
「えっあ、は…はい」
明らかに動揺して声が裏返っていた。可愛いなあ。そう思い真っ赤な横顔をずっと見つめていた。
「速水、好きだよ。」
_____________
甘々ですね!はい!
なんだかこの二人はかわいい!
またいろいろ書きたいです!!
裏とか…
そして、
最後まで読んでくださった方
ありがとうございました!!
2011.012.03