不鬼 寂しいなんて言わせない。 | ナノ
なんで不動はいつも俺に寂しい思いをさせるんだ…
俺の気持ちがどっかに行ってもいいのか?今日もそんな事しか考えられない、俺らしくないな。と溜め息を吐いた。すると、
『鬼道クン一緒に帰らねえ?』
平然とした顔で話し掛けてくる不動に少し苛立ちを覚えた。俺がどんな気持ちで居たのかも知らないくせに…
『…さっきまで仲良く喋っていた奴と帰ったらどうだ?』
不動を睨みながら嫌みを言ってみた。これくらい言ったって治まらないくらいだ。
『鬼道クンもしかして嫉妬か?』
さっきまで不動を睨んでいたがそっぽを向いた。これ以上不動を見ていたら駄目になりそうな気がしてならないからだ。嫉妬しているなんてバレたくない。
『違う。お前なんかに嫉妬などするわけがない。』
『ならなんでこっちみねえの、言ってることとやってることがちげえじゃん、なあ、鬼道クン』
図星をつかれたので何も言えない。うっすら涙が出てきた。
『うるさい。もう帰る、俺に構うな』
ふいっと不動に背を向けてスタスタ歩きだした。泣いてるなんて…こんな顔は見せられない。こんな酷い顔。
『寂しいなんて言えないな』
ぽそりと涙交じりの声で吐いた一言でふわっと抱き締められた。
『…え』
『寂しいなら寂しいっていえよ、いつでも抱き締めてやるからよ』
不動を見ると顔が耳まで真っ赤になっていた。さっきまでいろんな事がモヤモヤしていたのにちょっと抱き締められただけで忘れていた。
『鬼道クン、わかったか?』
俺はコクんと頷いて不動の後ろをついて行った。
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キャラが…
なんか違くないか?とか
思った人すいません…
私はなんか楽しく書けました!
最後まで見てくれた方本当に
ありがとうございました!