pre・nex


短編集・ジョジョにinしました。[編集]
by 雪風
2013/08/25 21:29
キャラに成り代わったりオリジナル主と生息していたり。基本は一話完結します。個人サイトで過去にアップ済みの作品もありますが、ジョジョを書いたのは間違いなく千博さまの影響。伝道師に読んで頂きたく、さりげに投稿してます。ジョジョー

目次

一話・かっこよく言うとヴァンパイア(ディオ様成り代わり)
二話・星の白金(とあるキャラ成り代わり)
三話・露伴に憧れて(一般人が特殊能力付与で死後転生)
四話・究極生物になりますた(現代人カーズ様成り代わり)
五話・フラグ回収の御知らせです(イフタフ設定借ります。康一視点)


かっこよくいうとヴァンパイア[編集]
by 雪風
2013/08/25 22:10
成り代わりものです。それでもいい方のみどうぞ。






暗いよー 狭いよー 怖いよー

昨夜、ハリポタ観てたらお騒がせ三人がとある街の飲食店でバタービールなる物を飲んでいた。
先生方の密談(声デカイ)を盗み聞きするお子様方とは別に私はバタービールに釘付け。
いったい如何なる飲物か…寒い国の飲物だから飲めば相当あったかくなるに違いない… 物語の食べ物って、殊更美味しそうに見えるよね!てな訳で。

まずビールを温めてみました。


「ぎゃー!」


使用上の注意をよくお読みの上… ぎゃー!炭酸を電子レンジでチン♪する行為。人は何故未知に挑戦せずにいられないかバラライカ ぎゃー!
今日、お母さん遅くなるっていってたなよかったよかっ… どうしてこうなった。何でだろーなにかしら、でっきるっかなでっきるっかな♪さてさてふふーん。

とにかくも三分の一になったアッツアツ泡泡ビールに角切りバターを投入!ずっとバターだと信じてたのに、実はウチのはマーガリンオンリーでした。
マーガリンでシュークリームとか作ってたわ。いっこう膨らまなかったのはそのせいか?汚れちまった悲しみに… 知らなきゃそれでいい植物性万歳。きゃーカロリー高そう でも体暖まりそう。ぐび

そっから記憶がありません何故だ。アルコールは飛んだ筈だろう。
あぁ 周りが真っ暗だそろそろお母さんもお帰りになられる時分…トニモカクニモ電子レンジ。上手いこと立ち回って『たった今、壊れました』と取り繕わなくっちゃ!あと未成年がビールを飲んだとバレたら事だ。

うう…頭痛い… え ヨッコラショイと。勢いつけて立ち上がろうとしたら頭ゴッツンコした。うぇえっ 何事!?
慌てて手を上げようとしたけどピクリとも動かない。首より下、肩も腹も腰も足も、まるで拘束されてるみたいに動かない。つうか感覚がない。
唯一、顔にだけ感覚があってほっぺたにビロード的な素敵布地の触感がした。
え ナニコレ酔っ払った挙げ句電子レンジ(水蒸気で何かする凄い奴)をお陀仏にしたから簀巻きにされた?お仕置き?うら若き女子高生にそんな変態ちっくなプレイを?いやだそんな、信じたくないっ
ココンコンコン… 唯一自由な頭で存在をアピール。なんだろセマーイ! ついでにちょっと息苦しいんだけど… 押入れ?押入れの大冒険かなお仕置きといえば暗い狭い暖かいの押入れがど定番。ガチャン


「うおっ」


び ビビビびびった。頭ゴロゴロしてたら鍵に当たった… 何 内側に鍵が付いてんの?押入れじゃないじゃんとゆーか、鍵穴があるし、何これ御一人様シェルター?
そしてそんな事より今重大問題発生。
男の声が聞こえましたそれも相当近い場所で、つうかこの中で。
おいおいおいおい こんな棺桶みたいな狭い場所で男と二人っきりとは如何なものかしかも拘束されてるって状況で。


「ちょ…助け…」


今度はもっとハッキリ聞こえた。助けを求めて。私と同じ台詞を同じタイミングで、「え…」
え? 男の声が聞こえる。私の声帯を震わせ、暗闇に吸い込まれた。ガンガンガンガンガンガン!!
ヒィッ よく分からない状況に思考停止してたら外からぶっ叩く音が。ガンガンガガンガンガンガンガンガンガンガンガ…

何 何 何 何 外から叩く音がする 反響具合から本当に狭い空間だと分かる…棺桶… 冗談じゃないのかもしれないガンガンガンいやだ誰何で叩くの…助けかもしれないでも何で無言なの助かるかもしれないでも、体は動かない… やがて錠前を弄る音 外、からも開くの…そもそもなんで内側にも…つ、いてガチャガチャ…


――… ガチャ





ぎゃー!


メクラメッポウ雨がふるー! 光差す方向にガブー! 親切な人だったらゴメンねーっ 『間違いじゃったらどうするんじゃ…』謝る!!
唯一の武器で(犬歯)でイケメン外人をガブー! なんだコイツ学ランなんか着てっ オッサンが学ランなんぞ着てって、神父だーっ


「嗚呼 旦那さまーっ ディオ様あぁあっ お目覚めになられたのですねっ
にっくきジョースターは新婚旅行で新婦エリナとこの豪華客船に乗っておりますっ」


うぉビックリした!神父にガンガン襲われ返り討ちしたところでタイミングを測ったかの様にチビオヤジが飛び出てきた。誰よディオって。
私か。私ガン見なんだけどチビだから上目遣いで(嬉しくない)ふわふわ浮いてる私を熱心に見つ、


「私の体ー!」

「そうですっディオ様の体を奪った(←)にっくきジョナサン・ジョースターの体を代わりに戴いてしまおう作戦は順調にいっております!」


体が〜無い!か、かかかか体が無いって、首の下切り口どうなってんの痛くないんだけどイヤイヤ感覚が無いだとか全身麻痺だとか、スルッと無い!!
首だけっ私首だけ妖怪になっておるっ 中国にそんな一族いたーっ 人間なんだけど夜な夜な頭だけ散歩に出る一族。害は無い。


「か…体体体… 夜明けまでに体に戻らないと死んでしまうっ」

「大丈夫ですディオ様あぁあっ この特注棺桶は深海5万キロの気圧にも灼熱地獄にも耐え、完全遮光!太陽の光は通しませんっ 夜明け前には此方にお戻りください」

「そこまでして何で防音じゃないんだっこのチビ!」


とゆーか、コイツなんだっ 日本人に見えない中国人? イケメン神父は私の鋭い歯に殺られて血ィドクドクの瀕死。うわっちゃー 突然乱入して一気に状況説明してくれたのは良いけど、さっぱり状況が分からん。


「え〜と、私、『ディオ』あなた使用人。外人は神父。
ジョナサン・ジョースターになんか酷い目にあって体ズタズタ結果今 生首。
で、うふふあはは幸せいっぱい満腹のミスタジョースターは新婚旅行中。イラッとすんな!」

「船旅ですクルージングです羨ましくなんてないっ 油断しまくったところを襲って体を頂くのですっ旦那様っ」

「旦那かディオか統一しろおぉおおっ」

「申し訳ありませんんんんっ」


しかしジョースターは男だろー 脛毛生えた男だろー 今はほら、性別関係ないし?生首だから。でも正直ち●ぽこ握り締める勇気が湧かない。女子高生だから。
鏡に映る色気爆発な金髪美人♂の顔を値踏みしつつ、どうせ移植できんなら(おいおい)ダイナマイツバディ♀に成りたいものだと頷いた。

何の合図だと思ったんだろう…

小者感満載の使用人改め下僕チビは、あ、関係ないけど私、なんか例のあの人みたいじゃないかそんな立ち位置なんじゃねーの!うわ、怖 私 件のジョースターにフルボッコされんじゃねぇ?

て、気付いたら豪華客船がゾンビまみれでした。

私の思わせ振りな仕種に何かを勝手に感じ取った下僕が次から次へと乗客に牙を立て、み〜んなゾンビに。あなた…顔色悪いですよ…顔色悪いゾンビに。神父もゾンビ。
私ゾンビ製造業みたいです しかもゾンビが人間襲ったらまたゾンビ。ねずみ講かい。

どーしたらいーのー

ふわふわ漂ってたら食堂に着きました。ちきしょう豪華だなお腹空いたなお腹なんてねーよちきしょう滅びろブルジョワ!
怨唆の声をわりと高らかに吠えてたら顔色のいいアベックがこっち見て騒いでいました。ふわふわ


「ディ、ディオオォオ!! まさかあの時死んだ筈っ 僕が確かにディオ!! 貴様を滅ぼしたっ」

「あぁ ジョナサン…っ いったい何が…っ」

「旦那様の為にその体を差し出せえぇえジョナサン・ジョースター!!」

「グフッ この船を沈める…っ エリナ、君は君だけは逃げてくれっ!!ディオオォオ!!」


捕まりました。

手鞠の如く頭鷲掴み。抵抗したくてもなんと言っても手足が無いのよー困ったわ―。あと、男の人に抱き締められたのも初めてだわ。


「あぁあジョナサン、私も貴方と共に…」
「…」
「駄目だエリナ、あそこに吸血鬼にされていない赤ん坊がいる。あの子を連れて脱出するんだっ」
「吸…てぇぇ…」
「ああ酷い人ジョナサンッ
貴方のいない人生を生きろと言うのね…っ」
「…」
「この傷だ…もう助からない、最期はせめてディオと共に海の藻屑にっ」
「…」
「ジョナサン… 私、私のお腹には…やはり一緒にっ」
「…ぇ〜」


腹に赤ん坊かよ!いかん妊婦さん出現 妊婦はいかんよ妊婦さんはダメ。もうこれは本能なの妊婦が現れたら無条件で優しく。これは人間の本能なのデス。


「フハハハ 愚かなりえ〜と、ジョナサン! この豪華客船が沈む時、渦巻きが出来ちゃうのだ小舟で避難したら巻き込まれちゃうに違いないっ
その点、私が今の今までおねむしてた棺桶ならば内側から鍵が掛かるし、ちゃんと浮くし、寒さ対策も抜群だし、今にも爆発しそうな船からの衝撃にも耐えられるまさしく御一人様専用シェルター!
今一度訴えますこれは御一人様専用シェルター! でも生首になったら皆入れると思う」

「エリナ…君だけで逃げてくれ…」


真実の愛を見ました。いい仕事した。
斯くして豪華客船は乗客・スタッフ合わせ3百人以上いたと思われる無辜の人々と共に海に沈んだ。


“うーん。背にはらは変えられない…よね?”


シャー! 沈み行く海の底、ゆらゆらゆらゆら 死体に噛み付いた。星型痣の体、もーらった!

だってお腹空いたもの。







ディオ成り代わり in ジョジョ。
途中からinした為、最初からならあった筈のフラグ折りは一切出来ず。
夢主さんは見事ジョナサンの体を乗っ取り、星型一族から命を付け狙われる恐ろしい目に遭う。仕方がないので昼間のボディーガードを雇い エンヤババアっちゅー占い師に傾倒したり引きこもりしたり、たまにスカウトしたり鬼ごっこして逃げられたり。

一巡したら幸せになれるよ!


星の白金[編集]
by 雪風
2013/08/25 22:15
とあるキャラ成り代わり。続くようなそうでもないような。
どしsiの格調高さを真似っこしようとして失敗。





私の話を簡単にしよう。私と、私の運命共同体との話を。


36歳。主婦。+ 会社勤め。
会社勤めの会社員っていっても、8時から17時まで定時上がりオッケーで隔週二日休みの半サービス業で、及び事務が担当。

旦那がいるけど、旦那の収入だけでは今年受験の高校三年生と来年受験の中学二年生の息子二人を抱えては微妙に生活の先行きが妖しい。

働かなくちゃいけないし〜家事もしなくちゃならないし〜学校面談もあるし〜息子二人が難しい年頃で『好きで仕事してんたんだろ』的な目で見て来ては、構ってくれなかった的な過去を今更チクチク責めてくる。
毎日家に転がってネット界の王になりたいわ!私だって!きぃ!

どうも…旦那はリベラルな今時の旦那なのに、いまだ18・14の息子二人の方が大時代的っていうか保守的だ。いつの時代の大旦那だお前らは…

子供は親の背中を見るっていうけどー 反面教師にもするのよね。うちの家庭をそれぞれ18年14年と経過観察した結果、何故だか『男は黙って働き女は黙って着いてくるのが吉』との結論に達したらしい。
今時、一人で家族4人の生活丸っと担いたいとか、どんだけ責任を持ちたがるんだこの子らは…そんな甘いもんじゃないぞ世間様は! そしてどんな評価がされたんだ私は。

と、真夏日の日中、台所で何がどうしたか今時バンカラな長ランを着こんだ長男と鉢合わせして思わず現状を振り返った。

真夏に長ランは熱中症になるよ…倒れて搬送されたら恥ずかしいよ…

言ってやりたかった。決して親心だけじゃなく。
どうしてこんな反逆の血が寄りによってこの時代、私の息子に現れてしまったのか…番長さんなんて私の時代にだって既に都市伝説だったのに。


「よさこい祭りに行くの…?よね?」


渾身のフォローをしてみた。傷付き易い年頃だ。彼は、そうこのヤンキーならまだしも番長な息子は、この暑い夏に熱くなろうとよさこい(※高知は山内容堂様のお膝元、高知城を根城に町を上げて行う熱い祭。衣装に刺繍の入った特効服もどきが多く、暑さも相まって異次元。山車がまた軽トラをトラック野郎の如くギンギンに飾付けていて一昔前を想起させる)を踊りに高知に行くつもりなのだ…その衣装合わせに違いないのだ…
我が長男は、本物の中学二年生の次男を差し置いて深刻な病気にかかったなんてそんな…


全ては暑さのせいだと言っておこう。

頭が沸騰して対応を間違えたのも、長男が無言で去ったのも、次男が今日は合宿、旦那が夜勤で不在だったのも、全ては暑さのせい。

沸騰してたのは頭だけじゃなくって体もで、気が付いたら涼しい場所にいた。意識がなくなっていたのだと、その時初めて思い当たった。



薄暗がり、狭い部屋、壁の一面が鉄格子、殺風景な…… 牢屋?



「悪霊」



狭い部屋に寿司詰めにされたいい年したオジサン達の中、妙に目立つ男の子がいた。
23くらいに見える…背が高く、目鼻立ちのハッキリした、男の子。学生なのは分かった。何故なら制服を着ているから。


「悪霊」


首を傾げて見下ろす。悪霊。彼は私を見てそう宣う。
よく観察すれば、彼はとても美しい顔をしていた。彫りが深く、しかし陰影で黒く塗り潰される程でもなく、切れ長な目と意志の強そうな眉、鼻筋は通り口許は笑うという行為を忘れたかの様なへの字。これらが合わさり彼を実年齢より高く見せていた。
だが、表情の中に幼さが見え隠れする。二人も息子を持った主婦の観察眼が鋭く光る!
彼は!? まだ何者でもなく何かに成ろうとする原石…っ 彼は制服を着ていてそれは最近は珍しい学ランで、番長スタイルだった!おおっおまけに学生帽すら被っていた!

なんということか、このような時代錯誤がまだ棲息していたとはっ これに比べれば我が息子なぞ甘い甘い甘い甘い甘いぃぃぃい!!
何だかんだいっても、長男は平成ボーイであったが、なんというか… この目の前の少年は昭和の香りがするのだ!! プンプンするのだ!! 例えて言うなら三船〇朗なのだ!


「てめぇ… どうやったら離れるんだ… 牢から出られやしねぇ…」


さ〜?夢主は親近感が湧いたその少年に、「大丈夫よ(何が?)」と、言ってやりたかった…が、出来ぬ相談だとその時、理解した。
真っ直ぐに見詰めてくる少年(老け顔)以外の有象無象のオッサン達の視線が、少年の顔と少年が向ける場所との間を幾度か往復した後、気味が悪そうに離れて行ったのを見たからだった。

我は少年にしか認知されない!

我は少年から離れられないらしい!

ついでに我は口も利けなかった!

まさしく幽霊!!!!



家族との永遠の別れを悟った。
それから家族、一人一人の顔を思い浮かべた。
どう考えても大事な時期に突飛な行動に出た考えなしの長男が主に心配だった。
こちらをなんでか知らんけど睨み付ける少年を見下ろす。心配でならない長男と、何故だか面影が重なり…


嗚呼!! 成人男性と共に牢に入れられた数奇な運命の少年…!!
通常の対応なら考えられない!!
宿命はかくも苛酷で彼を苛むのか。我は少年の守護神! 側に立つもの! 息子にはもう会えないっぽいけど、この少年を…なんだっけ?悪霊?
なんか、悪霊に取り憑かれてタイヘンソーだから助けてあげよう! すなわち、24時間離れず甲斐甲斐しく作戦なのだあぁあ!!



「あぁあ…また…まただ…。また、牢に娯楽品が増えているうぅううっ」
「署長さん、どきなされ…今 牢から引き摺りだして…」
「承太郎、お祖父ちゃんよ。お祖父ちゃんが相談に乗るためにアメリカから来てくれたのよっ」
「うるせぇ。ババア(お母さんの事)、この悪霊が離れるまで絶対に牢から出ねぇ…」
「じゃから承太郎、それはスタンドと言って己自身の」



………… あれ?我が見えてるっぽい?

何だかんだと全然現れない悪霊とやらを待ち受けてるだけなのも、少年(名が判明した。承太郎。承太郎。うむ)にはキッツイと思って生活環境を調えてあげてたら、無駄に家主(署長)の心労を増やしただけだった。
コンビニで雑誌を買って届けたり布団をフカフカにしたり洗濯物はソフラン仕上げにしたりオヤツは和菓子中心にしたりと致せり尽くせりで過保護な主婦業に徹してみた。
前世では出来なかったこと。
私がしてみたかったこと。
今度こそ、思う存分人を顧みず前だけを向いて。

とにもかくにも、少年…承太郎みたいな若人がいつまでもこんな薄暗い場所で人様に指差されながらニートしていてはいけない。

嬉々として散乱していた洗濯物を畳んだり、立つ鳥は跡を濁さずで掃除したりラジコンを鞄に納したり学ランの裾を何となくパタパタ調えてあげたりしてたら、お祖父ちゃんとやらと肌の黒い外人に奇妙な表情でガン見された。

ささ、まだニート続けるとかほざいている少…承太郎に気合の鉄槌を入れてやって下さい。
けっして御母堂を「ババア」呼ばわりしたお仕置きじゃないですから!おほほほほほほ!







2013 8 18

ジョジョドリーム。か?
主婦がスタプラさんに成り代わりましたよ。

見た目はまんまスタプラさんがベースで牝型。だが爆乳と言って過言ではない!ウエストは括れてる為、肩幅が有ってもスレンダーに見える。カーリー神を思い起こさせる見た目。でも主婦。中身が主婦。
スタプラさん主婦伝説の始まり…


露伴に憧れて[編集]
by 雪風
2013/08/25 22:20

ジョジョアニメ化記念に。


「創作家には二種類いると思うわけですよ私は。
納得するまで作品を温めて満を持して世の中に送り出す… 屑は自分の手で破棄しちゃうタイプですね。職人か芸術家って言ってもいいです。
二つ目は、納得いかなくてもとにかく決められた期日通り何かしら仕上げられる奴。
そりゃあね、規格統一大事な物作り系とか人の命に関わる仕事だとか?間に合わせれば良いってもんじゃないですよ?ないけどさ、アンタ何様の積もりな訳?ミケランジェロ?ダ・ヴィンチ?フェルメール?有名な芸術家にでもなったつもりですかコノヤロー」


大判のガラスを透過して燦々と太陽が降り注ぐ開けたカフェでパソコン越しにスーツ姿の美人が小声で罵って来た。
抑える努力は見えていた声は甲斐も無く甲高く引きつれ店内に響き、休日を楽しむ他人様に迷惑をかけつつあった。


「ちょっと、聞いてます?」

「もちろん拝聴している。フェルメールやらは自警団や貴族の肖像画を依頼を受けて描いていた。生活の為だ。つまり厳然たる職業画家であって、『自分の描きたいものだけ描きた〜い』と宣言出来るような芸術家ではな」


失敗した。女の小言はひたすら黙って聞くふりをして偶に『ちゃんと聞いてますよ?心に響いたー』と見せ掛けの生返事をするのが肝心。女は反応を求めちゃいないのだ。小言を吐き出せればそれで良いのだ。
黙って頷く を選択しなかった愚かな俺に誰か罰を…神様天罰を!決して目の前の美人からで無く、誰かっ!


「…そ」


予想した反応と違った。
小言は波に乗り弾丸の如くこの胸を貫き一方でテーブルに置かれた手付かずのお冷やをぶっかけられると思ったのに。
能面みたいな無表情が反って恐ろしい… 水から守る為胸に抱え込んだパソコンがウィ~ンと変な音を発てた。


「いや ちょっ…『予期せぬ操作のため強制終了』ってなに…」

「アンタは芸術家でも職人でもない。物作りに携わる資格すらない。
漫画『家』と名乗るもおこがましい!
締切守れない大衆漫画家なんざ、屑にも等しいわ代わりなんざ幾らでもいる『僕はここに存在していていいんだ…僕は僕。たった一人しかいない』?ハッ チャンチャラ可笑しいわホホホホホホホホホ!
一回目の締めどころか本当の締めまで破りやがって、代わりに新人の作品を捩じ込んでやったわ大事に育ててたのに年末特別企画にカラー表紙でデビューさせる気だったのにアンタのせいでおじゃんだこの低脳が!
そんなに好きなもんだけ描きたきゃネットでも同人誌でも幾らでも妄想ぶち広げろ誰かが舐め合ってくれるわ世界は広いもの素敵!
ただし、大前提があるわ他人に迷惑掛けない所でよ宇宙の意思に従いなさい」


シーン

楽しくお洒落なカッフェがもはやSとMの小部屋に変貌した。殊更明るい店内が反って淫靡さを助長させる…この女、とんだSだな!俺のみならず善男善女の皆さんのハートもバキュンバキュンさ。せっかくの土曜日に仕事のヤな事は忘れてはしゃいでるって言うのにね。
『迷惑掛けない』どの口で言うやら…


「……」

「お前、もう・漫画家を・名乗んな!」

「……」


学習能力の高い俺が今度こそはと大人の対応をしていたら、全く大人気無い女はヒステリーを起こして大層な捨て台詞を残して去って行った。
あの女さー 巷じゃ敏腕編集者って言われてるけど、ちっとも使えないじゃん。文句ばっかり言うし、嘘の締切教えるし、後一週間も余裕有ったんならもっとプロット練れたって!そしたら今頃、あれよ?ヒットヒットでもう、どうしようも無いよ?締切の一つや二つ、皆待っててくれるって。週刊で一人月刊やっても許されるって。ほら、屑みたいな他三週はそりゃ売上落ちるけど新人に場所を譲るのも大事だと思っ


ブラックアウト






『で、どこ行きたい能力は何にする』

真っ白い空間で妙に普通過ぎる青年が携帯片手にめんどくさそうに訊ねてきた。普通過ぎてアクションし辛い。せめて携帯から目を上げろやテメー


『無いなら適当に放り込むよ…はい次ー』
「ジョジョに行きたいです!岸辺露伴の能力が欲しいっす!」
『フーン…次ー』


流れ作業かよっ 人と話す時はちゃんと作業の手を止めて目を見て話なさいって習わなかったのかよっ まったく非常識な奴が増えてかなわない…

が、新たな展開というヤツか。
碌に説明もされなかったけど、どうやらカフェにトラックが突っ込んで俺は御臨終あそばしたらしい。

未練は無い。あの無能女を這いつくばらせて涙ながらに自分の過ちと見識違いを認めさせ、鷹揚に仕事を受けてやるのだ。しかして俺はけっして許さない!馬鹿共は優しくすると直ぐ調子にのって、いや思考がズレた。
あの女の思い上がりを正してあげられなかったのは残念だけど、今度の世界はジョジョ!能力付き!

あのビッチ女は漫画家辞めろ等と俺に『死ね』と言うに等しい台詞を吐いたが、俺の成功は、人生は、漫画を描くことと同等だと思っている。

俺の崇高なる思想哲学を馬鹿共にそれと知られず啓蒙させるにはまだ頭の軟らかい少年少女向けの漫画が最適なのだ。
つまりは遠大で平和的な世界の浄化!皆の者、コミックは買え!俺にお布施を寄越せ!

つまり漫画馬鹿は死んでも治らないのだった…。


浮き浮き。

順当にジョジョ(四部)らしき世界に生まれ、漫画を描く能力なんだから それなりの進んだ時代に転生するのは織り込み済みさ俺って頭いい。あれだけの条件で最大限に良い目当ててる!

…生まれて、体も順当に育っていざ、漫画を描くことにした。
練習は必要さ。この体で俺の類い稀なる才能を炸裂させるには練習は欠かせない。
天才とは…99%の努力と1%の才能…俺にはその才能が・ある!
描きたい世界があって枯れ葉の様にアイデアが降り注ぐ。ただ、俺はそれを表す術がゆっくり過ぎた。とても週刊ペースに着いていけなくてストレスだけが降り積もっていった…。他人の手を自分の作品に入れさすのも我慢ならなかった。汚される気がした。


“芸術家にでもなったつもり?”



真っ白なケント紙と墨を用意して下描き無しで一気に描き上げる… アア、これしてみたかったんだよなぁ… 荒木さん良いなぁジョジョに来たらジョジョが読めないなんてとんだ盲点だった… “アレ”をするのだ!誌面で見た時から俺の心を鷲掴みしたあのスタンド能力をっ!すなわち、

滑らせた線に沿ってインキを飛ばし一瞬でベタ塗りを終わらせる…っ

何という能力!! これで俺の漫画作業は格段にアップし露伴に倣い片田舎で一人人気漫画家業を―…

ベチャ


………あれ?








(真っ白い原稿は黒々と)




夢主は勘違いしている。

漫画を短時間で一気に仕上げる人間離れした“能力”は岸辺露伴の“才能”。スタンド関係無い。

ちゃんと希望通り露伴の“スタンド能力”は付加されてる。←そっちは前世の記憶に無い。残念。
漫画を描くシーンのみに熱中した為と思われる… ダメな夢主。

岸辺露伴のスタンド能力 /人の記憶を本の形にして盗み読み出来る。




究極生物になりますた[編集]
by 雪風
2013/08/31 22:30

in 徐徐



おJ○MP誌上いちばんの生物ってなにかなー

カーズ様です。

君は知っているか!? 今からざっと一万年跳んで百年くらい前、進化の過程に発生した人型の生き物を!

彼等は鳥と共に空を飛び魚の様に水中を往き獣よりも鋭い武器を持ち、地球上のあらゆる生命エネルギーを摂取し生きていた。
回復力に優れ個々の寿命は長く、それ故生殖能力は低く極めて少ない人数ながら後に発生した人類の祖先に神とも悪魔とも畏れ崇められて来たのだった。

ただ一つの弱点。それは太陽

太陽の光が身を溶かす。


… まるで最初から滅びる為に生まれて来たみたいじゃないか …



「お日様の光を浴びたいよー!」

「カーズ落ち着け!浴びたら死ぬぞっ」

「思うんだがエディジシ。エディシジ?」

「いいから洞窟に入れ。溶けて死にたいか…もうすぐ太陽が昇るぞ…」

「太陽の光をどこまで浴びたら致死量なのだ。徐徐に昇る太陽を観察しながら実験するしかなかろう」

「お前がする必要はないだろう。任せろ」


任せたー! 流石親友。俺は石仮面の研究をするから。これで脳みそ上手いこと刺激して太陽の下で駆け巡れる様に肉体改造するのだ。
まったく限られた場所で限られた代わり映えしない一族達とざっと何百年もジメジメした事と言ったら… 遠い昔の記憶が俺を安寧から遠ざける。

昔 俺がカーズでなかった頃、あの頃に見た太陽の光が忘れられない… 初日の出がしたい。小高い山で御光臨を見たいなー原始の疼きは太陽と共に。あ〜ジメジメ。

いや待てよ。

後 一万年程、岩の中で寝てたらいずれ文明が発達して擬似太陽くらい出来んじゃねぇ?問題は紫外線だからそれをシャットアウトすれば良いだけだし…なんかフォログラムで真夏の太陽と焼けたビーチとお姉ちゃん用意してさ…


「カーズ。ダメだ」

「なにぃっ ビキニのお姉ちゃんはいけない妄想かぁあっ我が友エディンシよ!」

「東の空がうっすらした所であっさり溶けたぞ。お前が出なくて本当によかった」

「何が?アイスが?」

「……アイス…またお前は我々が知らぬ言葉を…物の分からぬ愚か者共に異端と責められるぞ」

「エデシジが我を知っていればそれで良い。同胞の冷たい視線なぞ…気にしないような…この間久しぶりに生まれた子供、二人いたっけ?可愛いな…変な目で見ないしな…直々に見に行ってやろう…」

「カーズ…っ 我が友、我が主君!お前の覇道、我も共に!!」

「暴走し過ぎだ。覇道ってナニよ。それより俺と」


探し物は何ですか?見つかりにくい物ですか?それより僕と眠りませんかぁ 実験はいいやそれより寝よう。ざっと一万年くらい。いっそもう文明に頼ろう。エディ…エディ…ジィシ?僕はもう疲れたよ…貴様の名前と同胞の胡散臭い目に。エディ… え〜と。


「カァァーズゥゥゥゥゥゥゥ!! 貴様何と非道な真似をおぉお…っ 貴様は死ぬべきだ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」「殺せ」


「え ナニソレ」


ハミ子にされた挙げ句一族を挙げて皆さんが俺を殺しにかかりました。やっべ。前世持ちってバレてる?それともただ単にキモい? どちらにせよ滅多に争いも起きない平和主義な生物なのにこんな殺気立ってお父さんお母さんまでなんだよー


「愚かなり!同胞の一人や二人、カーズ様の深淵なお考えの前に何程の物があるかあぁあっ
むしろその命をカーズ様の研究に捧げられた事を感謝するがよい!」





……。てめ、エディジシィィィィ!!!(で合ってる?)実験に人様を使ってんなあぁああああっ

あ ダメだコレ。許されないわ。普段温厚な奴等を起こらせたら恐いっつうか、ダメだわ。話し合いは無理。
エディジシの口ぶりからして最低でも二人は同胞の命が散った。しかも指示したの俺だわ完全に。
エディ…エディ…コイツってさー 平和主義な一族に珍しく直情型なんだよね。阿呆だし。異端児なのは実はコイツ。でも仕方がないね。だって親友だし。


一族皆殺しにして、物の分かってない赤ん坊ふたりだけ連れて永い旅に出た。
まぁナンクルナイサー


ジョースター家との邂逅まで後少し。






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