▼ちょっと下品注意。 ギブアンドテイクの幼馴染み4人組 「ねー。たまには思春期っぽくさ、大人なビデオでも見てみない?」 「は?」 「ほら、ちょうど柚乃もいないことだし?」 「はああっ!?」 「またくだらないことを…」 「いいじゃーん。ちゃんと部屋に鍵かけるしさ。ちょっとだけー」 「そのちょっとだけっていうのがなぁ!いつのまにか引き返せなくなるほど、のめり込んでしまう原因になんだよ馬鹿野郎が!」 「母さんそれ何の話?」 「んなもん見るかボケって話だ!!誰が母さんじゃ!!」 「あ、そうなの? ごめーん。もう再生ボタン押しちゃったー」 「おぃぃぃぃい!!!!!」 俺ってばまじ行動早いお茶目さん。 和希ちゃんは相変わらず、外見とギャップありすぎる生娘みたいな反応してくれるから面白いよね。 これはこれで、ギャップ萌えっていうやつなのかもしれないけど、なんかそう考えると腹立つし、今のうちになんとかしといた方がいいと思うんだよね。 幼馴染みとして、お前の将来が心配だよ。まあ嘘だけどー。 保が嫌よ嫌よも好きのうちなのは把握済みなので無視します。 「ここで見ないと男が廃るってもんだよ、和希ちゃん。 ちなみに逃げた場合、明日からあだ名が卑猥な感じになりまーす」 「ふざけんな性悪が!!」 「何この状況。すごく不愉快なんだけど」 「まあまあ、どうせ暇なんでしょー?付き合いなさいって」 ちなみに卑猥なあだ名ってアレね。 「かずきん●ま」みたいな感じ。 「で?なにこれ。わざとらしいにも程があるでしょ…。大根役者め」 がっつり見てる保さん。 ダメ出しするということは、ちょっと期待してたってことですよね。 なんか期待に添えず申し訳ないね。俺のセレクトミスとお姉さんの力不足だね。 辛口コメンテーター保による酷評を受けつつ、画面の中では今も、裸の怪獣が闘っているわけですが、 「うーん。確かに…。こう…、いまいち興奮しないねー」 俺は別に期待はしてなかったけど。 「これじゃあ本来の用をなすかどうかも怪しいよ」 「あはは、そこまで言う〜?」 「……なんでお前ら表情ひとつ変えずに普通に見てんだよクソ…。勘弁しろよ…。感想とかマジどうでもいいから消せよ、早くっ!!」 「文句のひとつも言わずに見ていられるかこんなもの」 「だから消せって言ってんだろ!!」 「えっ、嘘。まさか和希反応しちゃったの!?かっわいー」 「してねぇよ!」 「あぁ…。まあ、何気に1番初だからね…。そういう時も、あるよ、うん」 「だからしてねぇっつってんだろうが!!」 「いきなりは刺激が強かったよね、ごめんね」 「とりあえず本来の用は果たせたみたいだね」 「速やかに黙れ、くたばれ。もうほんと嫌だ…」 体育座りして顔を埋める和希ちゃん。 なにこの純情少年!ピュアボーイ!おもしろっ さて、和希の反応も楽しんだことだし、そろそろ本題に入ろうかと思います。 この俺が、ただの駄作AVをレンタルしてきたとお思いでか!?なんてねー。 「てかさー。この女優さん、ちょっとだけ柚乃に似てない?ほら口とか?」 「ほんっと最低だな!!何言い出すんだお前!!しね!!」 「お前はとことん下劣だね」 「いやー、ついパッケージ見て借りちゃってさー。でもよく見ると似てなかったなー。あー損したわー」 「そうだよバラさん!こんなの借りて見るお金と時間があるなら、あたしにクレープおごってよねー。 ちきしょー、乳でかいな、こんにゃろー」 「「柚乃っ!!?」」 「うぇ、ちょ、どうしたっ!? 顔面すごい面白いことになってますけど!ぶっは!ウケますな! たもっちゃんまで目かっ開いちゃってめっずらしーのー!」 確かに二人とも凄い顔してるわ。 まあ分からなくもないけどね。これ普通ならすげー気まずくなる場面だし。 それなのに、一緒に気まずくなるはずの柚乃は、呼吸困難になりそうなほど大爆笑しちゃってるからね。混乱もするよね。 ちなみにDVDの方も女優さんが息も絶え絶えなクライマックスタイム突入してます。 「わ、笑ってんじゃねーよ!!」 「ひははは!むーりーっ!」 リモコンを探して目だけでキョロキョロしてる和希ちゃんが、あまりにも憐れなので、ここで再生停止してフォローに入ります。 「んまーまー。そんなカッカするなって、和希くん」 「お前はなんでそんな落ち着いてんだよ元凶が!諸悪の根元が! 保はいつまで固まってんだよ!バグんな!」 「は…っ!」 「は…っ!じゃねぇよ! そういうリアクションはビデオ見てる最中にしろよこのむっつりスケベ!」 「っは!むっ…つり、スケベて…!た、確かに…っ!」 「だからこの状況でなんで笑えんだよ!?」 「…まったく和希ちゃんたら、鑑賞中に散々虐められた上に反応しちゃったからって今になって鬱憤発散しないでよもー」 「反応なんかしてねぇよ!!」 「さすがは、和希ちゃん…っ! し、沈まれよ色んな意味で…っぷはは」 「うるせぇよ!!」 「はー、めっちゃ笑ったわー。 ていうか君たちねぇ、仲間外れは感心しませんよ?男3人で何よろしくやってんのさ!」 「いや…、混ぜるわけないじゃん、普通に考えて…」 「それよりお前なんでここに居んだよ。鍵かかってただろ…。 まさかあれか!?ピッチングってやつか!?」 「ピッキングね。投げてどうするの」 「投げる…?よく分かんないけど、扉なら普通に開いたよ?」 「は?」 「…樹、鍵かけてたよね?」 「ん?ああ、これねー。実は壊れちゃってんだよねー」 「はぁ!?じゃあなんでさっき鍵かける、なんて言ったんだよ…!」 「えー、なんでって…、んー、まあ気休めかな? あと、イケナイ雰囲気出そうとおもって!」 「しょーもないことすんなや!」 俺ってばまじお茶目。 よし終われ。 えー、思春期な幼馴染みの4馬鹿がアダルトビデオを見る之巻でした。 下品ですみません。楽しすぎた。 問題となったビデオですが... 樹「兄貴とTSURUYAに行ったときに、たまたま目に留まってさー。気になったから、借りてきたんだよ。 カードは兄貴ので、代金は俺持ち。兄貴の分も払わされたからね。あいつまじケチだわ。あ、兄貴成人してるよ。」 樹さんは長身で大人っぽい見た目、落ち着いた服装なので、アダルトエリアには普通に入れるというね。 どうでもいい情報でした。 |